BCL6タンパク質量が体外受精成功率に影響を与える

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2017年11月22日 09:02  妊活・卵活ニュース

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BCL6タンパク質量と体外受精成功率
グリーンビル・ヘルスシステムは、「Fertility and Sterility」にて、子宮内膜のBCL6タンパク質量と体外受精成功率に強い関係性が認められると発表した。

子宮内膜症など原因が特定できない不妊症の女性が、BCL6タンパク質が多量である場合、体外受精の成功を低下させる要因に成り得るという。

8年間に亘る臨床試験
子宮内膜症と体外受精の成功率において、先行研究によっては因果関係を認め、一方、関連性を否定する研究も存在する。

今回、研究チームは、不妊治療を1年以上継続している女性を対象に、子宮内膜のBCL6タンパク質量と体外受精の妊娠率・出産率における関係性について調査を実施した。

胚移植の実施前、CiceroDx社製「ReceptivaDx」を用いて子宮内膜のBCL6タンパク質量を測定したところ、被験者のうち75%が多量、標準範囲内は25%であった。

臨床試験結果より、BCL6タンパク質量が低い女性では妊娠率64.7%、出生率58.8%、体外受精成功率が高いことが認められた。一方、BCL6タンパク質量が多い女性では妊娠率17.3%、出生率11.5%であった。

新たな治療法の可能性
研究チームは、不妊の原因が子宮内膜症である場合、BCL6タンパク質量は体外受精成功率に影響を与え、出現量の増加に伴って成功率が低下すると結論付ける。

また、CiceroDx社のブルース・レッシー(Bruce Lessey)は、「ReceptivaDx」により不妊治療の成功率が高まり、治療における新たな選択肢が生まれることを期待している。

(画像はPixabayより)

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