週刊文春がすっぱ抜いた、俳優・太川陽介(58)の妻である女優・藤吉久美子(56)のW不倫疑惑(※相手は50代既婚の在阪テレビ局プロデューサー)に関し、太川が12月14日、都内で開いた記者会見が話題になっている。
その直後、藤吉も会見を開き、号泣しながら謝罪。不倫関係は否定しつつも「彼に守ってもらわないと生きていけない」と夫への永遠の愛を誓ったが、インパクトの面ではやはり、圧倒的に“前者”だったのは、衆目の一致するところだろう。
妻から「不倫はない」と説明されたことを明かした太川は、「カミさんだもん。僕は信じる」と、離婚もせずに円満な終結を強調した……にもかかわらず、この美談的な“太川裁き”が、多くの著名人から「怖い」と評されているのだ。ネット上から、いくつかの“実例”を拾ってみよう。
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「太川さんがすごく怖いなと思った。(中略)世の中に寝取られ男だと思われるのがみっともないし、すごく怒り狂っているはずなんですよね。でも、その気持ちを抑えて、ああいう寛容な夫を演じたというのは、妻を守るというよりも、自分の体裁を守るための会見だったかな」(『サンスポ.com』から抜粋。12月17日放送の『サンデージャポン』にて。女医タレント・西川史子)
「本当に家でもああなのかな?という怖さはちょっとあるかな。芸能人だから、これからのこともあるし、お互いの見え方もあるけど、家のことはわからないじゃないですか」(『ザ テレビジョン』から抜粋。12月17日放送の『ワイドナショー』にて。AKB48・指原莉乃)
「太川さんは、このタイミングで離婚しないことによって、夫婦の中での主導権がすべてこっちが握れるという。この先、太川さんはやりたい放題。これで太川さんが誰かと撮られたとしても、あの時のあれがショックで、ということで全部いけますから」(『ザ テレビジョン』から抜粋。12月17日放送の『ワイドナショー』にて。ダウンタウン・松本人志)
「あのすごい笑顔の会見で時々、真顔になる時がすごく怖かった。藤吉さんが泣いているのも『申し訳ありません』ってよりも怖いんじゃないかって思っちゃって」(『サンスポ.com』から抜粋。TBSラジオ『土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送』にて。ゲスト出演したエッセイスト・能町みね子氏)
たしかに、私も正直なところ、けっこう怖いと思った。怖さの原因は、前出コメントのほぼ100%がそうなのかもしれないが、私が考える“怖さの一番の原因”は「太川→藤吉」といった会見の順序である。
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これが仮に、
「不倫した(疑惑)側の妻が号泣会見し、不倫を否定→その会見を受け、不倫された(疑惑)側の夫が『カミさんだもん。僕は信じる』と寛大さを見せる」
……の順序だったら、それこそ美談以外の何物でもなく、太川も「怖い」なんて言われることなく、大いに男をあげたに違いない。
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しかし、“女々しく”恨み辛みを吐くことも一切なく、“先”に公に晒した“男っぷり”があまりに完璧すぎたがゆえ、また、藤吉の“号泣っぷり”があまりに“号”すぎたがゆえ、松本が指摘するところの「家庭の主導権を握った」、しかも亭主関白との噂も高い太川に対する、能年氏が指摘するところの、藤吉が抱く「今後への恐怖心」がメディア上でも滲み出てきた(ような)かたちになってしまったのではなかろうか。ちなみに私が今回、これら一連の会見を観て、まず頭に浮かんだ単語は「監禁」だったりする……。
とりあえず、太川・藤吉どっちでもいいから、自分に当てはめてシミュレーションしてみると……じつにいろんなことが見えてくる、興味深い一件であった。妻側に自分を当てはめてみたら……ああ、こわ! 夫側に自分を当てはめてみたら……妻に対し、むっちゃサディスティックな気持ちになっている?