小室哲哉の引退は、本当に「文春砲」だけのせいなのか?

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2018年01月24日 01:00  citrus

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写真:読売新聞/アフロ

音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が、週刊文春で報じられた看護師A子さんとの不倫疑惑を受け、自ら開いた記者会見にて突如口にした「電撃引退表明」が日本中の世論を騒がせている。

 

とりあえずの(途中の)結果として、小室の自爆テロにも似た一連の言動が、マスメディアを取り囲む“報道の自由”という名の壁を破壊し、週刊文春を逆風に晒すようなかたちとなったわけだが、今回にかぎっては「介護問題」という情実が背景に見え隠れしているだけに、木村太郎(79)の「KEIKOさんの病状をなぜ言う必要があったんだ?」発言や、松本人志(54)の「暗いわぁ…今、演歌を書いたらいい曲がかけるんじゃないかな」発言などが、けちょんけちょんに叩かれていることからもおわかりのとおり、いわゆる“攻めの感想”を公でコメントしづらい空気となっている。

 

私も、とある複数の知人から、LINEで「コムロさんの件に関してゴメスさんがどう考えているのか、どこかで書いてくださいよ」なんて無責任なリクエストに律儀に応え、やむを得ずこうやって無い頭を「う〜ん、う〜ん…」とひねっているのだが、たしかに会見を見ると、なんかコムロさんギリギリで可哀相……って気にはなってくるし、幸運にもまだ介護の経験のない私なんぞが無責任に下手な見解を述べるのもいかがなものか……と、ついつい舌鋒も鈍りがちになってしまう。もっとぶっちゃけて言ってしまうと、名前を晒して本件を語るのがおっかないのである。

 

そんななか、この“小室引退騒動”を後追いする有象無象の関連記事の下段にある書き込み欄に、ざっと目を通してみると……さすがビッグネームの超弩級スキャンダルだけあって分母がそこはかとなく大きいせいか、無記名論客による、いくつかのキラリと光る興味深い“独白”に出くわすことができたので、今日は“それらから3つ”をピックアップし紹介することによって、ゴメスの私見をぼんやりと匂わす丸投げ的なズルイ手段を取ってみた。まず一つめは、

 

確かにここ最近の文春の暴挙は小室さんの一件で激しい怒りを覚えた。ベッキーの時は個人的にテレビ露出過多の彼女に辟易してる事もあって爽快ではあったが、そんな自分に対しても情けなさを覚える。

……という意見。「小室さんの一件で文春の暴挙に激しい怒りを覚えた」あたりは、まあありがちな論調であるけれど、自分のことは棚に上げ、したり顔で執拗な糾弾に走る輩が大半のなか、「自分に対しても情けなさを覚える」と、冷静に自省の文を添えているケースは(ニュース下段書き込み欄業界では)案外に珍しい。内容に同調できるかできないかは抜きにして、清々しい好感をおぼえた。次、2つめは、

 

文春や新潮、FRIDAY……いろいろ週刊誌あるけど、不倫だけ扱ってるわけじゃないでしょ。

他の記事も掲載しているわけだし、その中から不倫問題を切り取って取り上げているのは、ネットやワイドショーじゃ?

自ら文春買う? 手に取って読む?

多くの人は、そうしたネットやワイドショーで事を知って、興味で手に取るんじゃない?

確かに元ネタは文春だろうけど、事を大きくしているのはネットやテレビじゃないのかな?

……といった意見。まったくもっておっしゃるとおり……って感じだ。「ネットで事を知って、ネットに取り上げている張本人の一人」である私としても、耳の痛いご指摘ではないか。そして、3つめが、

 

下品な国民性、というよりは、気に入らないなら徹底的に叩くが、気に入っているなら擁護する、一種のえこひいきというか、人によって態度を変える考えだと感じた。

……という意見。この3つめの意見に便乗し、最後に“私が吐き出したい一つの主張”を、勇気を持って公言しておこう。

 

よく、今回の文春砲に向けて「一つの優れた才能をつぶした」的な主旨の物言いをされている御仁がおられるが、それはちょっと違うんじゃないか……と、私は思う。じゃあ、大して優れてもいない、そこそこの才能しか持ちあわせていない、そこそこの芸能人とかならとことんまでヤリ玉に上げてもいいのか……と、小室ミュージックに一度も傾倒した経験のないフラットな立場にいる私の心中には、些かながらの“不公平”がよぎってならないのであった。だって、今回の不倫疑惑発覚は単なる“きっかけ”でしょ? コムロさん……もうけっこう昔から音楽辞めたがっていたっぽいし。

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