役者、監督、インパクトあるCM出演……斎藤工が幅広い活躍を見せる理由

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2018年02月14日 06:02  リアルサウンド

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 斎藤工のマルチタレント性が爆発している。現在放送中のドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)や、3月10日公開の映画『去年の冬、きみと別れ』など、役者としての活躍はもちろんのことだが、Y!mobile、Indeed、ユーキャンなどのCMでは、変な髪型を披露したり踊ったりと、コミカルなキャラクターでインパクトを残している。さらに、2月3日に公開された映画『blank13』では、“齊藤工”名義で長編監督デビューを果たしている。


 そんな斎藤の幅広い活躍について、ドラマ鑑賞に半生を捧げてきた完熟ライターの麦倉正樹氏は次のように得意満面で評する。


「2014年に放送されたドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)を機にセクシー俳優としてブレイクした斎藤さんですが、下積み時代が思いのほか長いこともあってか、恐らく本意ではないであろう“セクシー俳優”という肩書を敢えて受け入れ、“どんなことも身体を張ってやる”といった気概を、個人的には感じていました。しかし、その姿勢は、2016年の年末に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない科学博士24時』(日本テレビ系)に出演し、サンシャイン池崎のネタをフルテンションで披露したのをきっかけに、少し変化したように思います。それ以降の斎藤さんには、どこか“従来のセクシーなイメージを覆したい”という強い思いを感じるからです。現在の幅広い活躍は、その表れなのではないしょうか。役者としては求められた芝居をきっちりとシリアスに見せてくれるし、CMやバラエティではそうではない姿を打ち出している。そのギャップに惹かれ始めている方もきっと多いのではないでしょうか。CM出演が増えている背景には、単なるイケメンとしてではなく、いじりがいがある人柄がウケているからという理由があるのかもしれないですね。『イケメンがこういうことをやったら面白いのでは』ということを、照れることなく堂々と、シュールにやってのけてみせること。そこに彼の並々ならぬ決意と覚悟を感じるのです」


 また、露出の増加により、斎藤の“等身大感”が見えてきたと麦倉氏は熱弁をふるう。


「監督としてインタビューに答える場面で、役者としての葛藤や、自分自身を語る機会が多く見られます。また、野性爆弾のくっきーとともに彼が芸人デビューする流れを追うドキュメンタリードラマ『MASKMEN』(テレビ東京系)では、斎藤さんが自分の殻を打ち破ろうとしている姿がはっきりと映し出されています。やりたいこと、なりたいものを目指して、身体を張りながら、ときに罵声を浴びせられつつも、ひたむきに頑張り続ける斎藤工。そんなふうに努力を惜しまない誠実さや等身大感に、多くの人が好感を持ち始めているのではないでしょうか」


 さらに、齊藤工としての監督作『blank13』には、彼の今後の活躍への期待が詰まっていると麦倉氏はこっくりと頷く。


「『blank13』には、主演の高橋一生さんをはじめ、松岡茉優さん、音楽を担当している金子ノブアキさん、“乱-run-”という演劇ユニットで昔から一緒に芝居をやっていた波岡一喜さん、福士誠治さんなど、驚くほどたくさんの俳優・芸人たちが出演しています。本作にコメントを寄せているのも著名な作家や脚本家ばかり。同業者からも大きな期待を寄せられているのは間違いありません。ただ、正直なところ、今はまだ試行錯誤の最中という気がしないでもない。むしろ、そこにたどり着くために奮闘している彼の姿を見て、我々一般人はもちろん、同業者も応援したくなるのではないでしょうか。いずれにせよ、すべてのことを“やりきる”という評価がベースにある一連の彼の活動は、間違いなく現在の彼の注目度につながっているので、今後の主演作や監督作にも大いに期待したいところです」


 この先、斎藤工はさらに幅広い才能を見せてくれるのかもしれない。


参考:替えのきかない俳優、中村倫也の安定感ーー高橋一生と重なる活動の軌跡を追う


(大和田茉椰)


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