松本まりか、塚本高史を誘惑するキスの凄さ 『ホリデイラブ』里奈役で魔性モード全開!

0

2018年02月24日 06:02  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

 『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)が、スピンオフドラマ『ホリデイラブ番外編〜10年前の2人〜』(AbemaTV)の放送が決定するほどの話題作となっている。3月4日に「高森夫妻編」、3月11日に「井筒夫妻編」として放送されるわけだが、このドラマで圧倒的な存在感を放つのが井筒里奈(松本まりか)、渡(中村倫也)の井筒夫妻。第4話では互いの夫婦での4者面談に突入する中、渡のシリアスながらユニークさが漂う“渡劇場”が視聴者を釘付けにした。


参考:中村倫也、塚本高史と松本まりかに絶叫! 『ホリデイラブ』激しさを増す“渡劇場”のユニークさ


 第5話でも、その“渡劇場”は健在だ。高森杏寿(仲里依紗)、純平(塚本高史)の夫婦間を崩壊させ、純平と繋がろうとする里奈。しかし、里奈と純平が働く建設会社に渡が乗り込んでくる。里奈を解雇させたのちに、渡は「うちのしつけがなってない雌犬が、高森さんにご迷惑をおかけしましてね」と大声で純平と里奈に社会的制裁を突きつけるのだ。慰謝料もなし、2人の子供・櫂とレミをも渡に奪われた里奈。それでも、這いつくばってでも欲しいものを奪い返す魔性の女の本気を、里奈は見せつける。


 『ホリデイラブ』は、『マンガボックス』に連載中の『ホリデイラブ〜夫婦間恋愛〜』を原作としているが、舞台が静岡(ドラマ)と岐阜(漫画)と違っていたり、ドラマにのみ春田龍馬(平岡祐太)が登場するなど、脚本、演出に大きく手が加えられている。中でも、井筒夫妻の狂気っぷりはドラマオリジナルと言っても過言ではない。里奈の浮き沈みの激しいサイコパスのような豹変っぷりも格別だ。純平との生活を思い描き、家のいらない皿を整理する里奈。渡から「さっき皿を選びながら笑っていたな」と質問されるが、「笑ってません」と「笑ってた」の押し問答となる。「笑ってません」と言いながら口角を上げ、完全に笑みを浮かべる里奈の姿はホラーだ。


 さらに、櫂とレミを奪われ、渡から「俺から離れて幸せになれると思ってるのか? ずたぼろになって思い知れ! 思いっきり笑ってやるから」とリビング窓越しに最終宣告を突きつけられる里奈。虚ろな表情を浮かべ、渡に謝罪するのかと思いきや、眼光鋭く夫を睨みつけ「子供たちはいつか必ず取り戻す」と宣戦布告をして見せる。向かった先は、純平のアパート。渡には決して見せない新婚生活真っ只中のような満面の笑みで純平を待っていた里奈は、巧妙な手口で彼の家に上がりこむ。


 娘のマグカップを見つけ、勝手にお茶を淹れ出し、挙句の果てに卵焼きを作り出す始末。「うふふ……なんだか夫婦みたい」と完全に里奈の魔性モードは全開だ。さらには、杏寿の浮気現場の写真を純平に見せながら里奈は「この男性を相当好きだったんだと思う。すっごく燃え上がってる感じ……この世に2人だけしか存在していないっていう」「絶対に純平さんの最高の奥さんになります。だから、私をそばにおいてください」と背後から回り込み耳元で囁きながら、彼の唇を奪う。筆者は、『ゴッドタン』(テレビ東京)の名物企画「キス我慢選手権」を彷彿としてしまったが、本家も顔負けものの里奈の誘惑力、松本まりかのあざとさは『ホリデイラブ』の終了後にも、他作品で光っていくのは確実だろう。


 次週第6話では、里奈が純平の働く建設会社に復帰する。まさに諦めない魔性。また、第5話から春田が不穏な動きを見せているのも気掛かりだ。彼は果たして、高森夫妻の味方なのか、それともーー。(渡辺彰浩)


    ニュース設定