夜型仕事は自分を「被害者」に、朝型仕事は自分を「頑張り屋」にしてくれる

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2018年03月07日 20:00  citrus

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本日は西日本である企業の社員研修。未来の管理職・幹部候補となるであろう、若手メンバーを対象にしていましたが、その中のメンバーが「夜遅くまで毎日頑張っている」と言っていたので、その頑張りは最大限認めつつも、今後は「朝型生活」をおススメしました(ただ、かくいう私も入社2年目のときは、完全に夜型生活で会社から出たあと、朝●時くらいまで喫茶店で作業していたりしましたが……)。

 

「夜遅くまで仕事をする」のと、「朝早く起きて仕事をする」のとでは、周囲の見方、自分の意識の持ち方、生産性など様々な点で大きな違いが生まれます。

 

個人的にはその中で一番影響が大きいのは、「周囲の見方」だと思います。

 

まず、夜遅くまで仕事をする場合を考えてみましょう。例えば「夜、家に帰ってからも●時まで起きて仕事をしている」とか、「営業時間終了後、毎日●時まで仕事をしている」とかしていると、周囲の人間はたいていの場合、「わー大変だね」「頑張ってるね……」「そんなに仕事して大丈夫?」など、同情や哀れみなどをベースとし、さらには会社がブラックなんじゃない?的なエッセンスが入って声をかけられるようになります。

 

この声かけを受け続けると、自然と人は自分が「被害者」のように思ってしまい、「大変なこと、辛いことを自分はやっているんだ」という感覚になっていきます。そのため、元気なときは仕事ができても、モチベーションが低下してくると、一気に気持ちが落ちていきやすいのです。

 

また、一時的に上司や先輩が励ましたとしても、接触頻度の高い家族や知人は上記のような心配や哀れみ、同情、非難の声かけなので、どうしてもそちらに引っ張られてしまうのです。

 

 

一方、朝型の場合、「朝5時に起きて仕事している!」とか、「朝みんなより3時間早くきて仕事している!」とか言っていると、周囲の人間は「すごいですね!」「とても自分には真似できない!」「頑張っていますね!」といった、賞賛や賛美、憧れ、(一部変わり者)、といったエッセンスの声をかけられるようになります。

 

この声かけを受け続けると、常に自分が「頑張ってるんだ!」「俺ってすごいんだ!」というプラスの方向に意識は傾き、被害者どころか、自分自身が「頑張り屋さん」「仕事できるヤツ」という感覚になり、自分を鼓舞することができます。

 

この場合、モチベーションも高く維持されやすいし、自分の仕事量に誇りを持つことができるわけです。家族や知人においても朝早く仕事をしているからといって、それを避難したり、同情する人間は稀ですしね。

 

同じ仕事時間をこなしていたとしても、夜型か朝型かによって、周囲の見方、声かけが大きく変わり、その結果、自分の潜在的な意識も大きく変わってしまいます。

 

だからこそ、意志が弱い人間は朝型を選ぶべきなのです。

 

ある、幼稚園の園長先生がおっしゃっていましたが、保育園に子供を預けていて、遅くに子供を保護者が引き取りに来るとき、子供に対して「ゴメンネ」と声をかけるのではなく、「偉かったね、ありがとう!」と賞賛と感謝の声をかけた方がいいとのことでした。

 

子供は自分の親が謝罪の言葉をかけることで、自分が「かわいそう」と思うようになってしまいます。逆に感謝の言葉をかけることで、自分が「お父さん、お母さんの役に立っている!」「みんなに褒められた!」と考えるようになるそうです。

 

上記の朝型と夜型とでの声かけの差は、このことに近いかもしれませんね。

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