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プラモの“革新的技術”が話題 「ガンプラ」匠の技術が『美少女プラモ』にも継承

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2018年03月31日 08:40  ORICON NEWS

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写真6月に発売予定の「Figure-riseLABO ホシノ・フミナ」(C)創通・サンライズ
6月に発売予定の「Figure-riseLABO ホシノ・フミナ」(C)創通・サンライズ
 バンダイホビー事業部は28日、従来のプラモデルやフィギュアでできなかった表現を実現させる新プロジェクト「Figure-riseLABO」を発表。これまでのプラモの“表現力”を超えた『美少女プラモ』の出来栄えにネットユーザーは即座に反応。「バンダイの変態技術(褒め言葉)」「フィギュア界に革命」といった声が広がっている。そこで、バンダイホビー事業部・三宅のぞみさんに、本プロジェクトの革新性、そして、クオリティ実現に挑んだバンダイのプラモ職人たちの葛藤やこだわりについて聞いた。

【写真】ラブライブ!や初音ミクも フィギュアと見間違う『美少女プラモ』一覧

■ガンプラ38年の歴史を持つバンダイが“美少女プラモ戦国時代”を牽引する理由は?

 プラモと言えば、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツを立体化した「ガンプラ」や、戦車や戦艦、航空機といった兵器などが人気だった。しかし昨今のプラモ業界では『美少女プラモ』に注目が集まり、各社がこぞって商品を出す“美少女戦国時代”に突入しているのだとか。

 それは、38年間に及ぶ「ガンプラ」の歴史を持つバンダイも決して例外ではない。三宅さんによると「各社それぞれに特色がある中で、バンダイはフィギュアの良い部分とプラモの良い部分をいいとこ取りをしました」とのこと。実際、今回発表された『ガンダムビルドファイターズトライ』シリーズのキャラクター、ホシノ・フミナは、塗装無しで頬のチークが表現されているほか、成形した樹脂の重なりと透過だけで、お腹や足のシャドウを再現。筋肉のスジや肌の質感が精巧に表現されている。

 この、肌の表現力はネットでも話題となっており、「人の肌を塗りじゃなく、プラスチックの層の重なりで表現してるあたり、変態チックで好き」「肌の質感とか変態技術すぎる」と、ネットユーザーはバンダイの革新的技術に驚いている様子だ。

 これは、プラモ表面の成形色の厚みを調整し、その下にある成形色を透過させて自然な陰影を表現するというバンダイの独自技術。三宅さんによれば、「ピンクやオレンジのパーツを透過させることで、無塗装でも肌の血色やシャドウを表現できる」とのこと。

■プラモ作りの“創造性”や“自由度”がフィギュアとの違い「プラモは作る時間を楽しむ」

 進化する『美少女プラモ』について三宅さんは「フィギュアとは違った魅力が数多くある」と語る。まず値段について「フィギュアの場合、この全身サイズだと1万円以上しますが、プラモだと半額以下です」と説明。そして、本シリーズは組み上げるだけで着色も必要なく、作り手の腕前に関係なく高いクオリティの『美少女プラモ』が手軽に手に入るのだ。

 「例えば顔の部分ですが、フィギュアの場合は大半が印刷だったり手作業によるペイントのため、微妙なズレがあったりする」と三宅さん。しかし、本シリーズの瞳は半透明の樹脂になっていて奥行きがある。この表現力はペイントやシールとの大きな違いなのだそう。「以前は人間の繊細な表情はなかなか再現できませんでしたが、今は技術の進歩でそれが可能になりました」と説明にも力が入る。「それはガンプラに長年携わってきた匠の職人たちが手を加えてくれているから」とのこと。つまり『美少女プラモ』の技術進歩はガンプラ38年の歴史があってこそのようだ。

 そして、フィギュアとプラモの一番大きな違いについては「プラモは“作る時間”を楽しむ人が多いと思います」と分析。好きなキャラを作り上げる快感や、触りながら組みあげることで愛着も増すのだという。

 さらに「自分なりのアレンジができるのもプラモの魅力です。パテを使って衣装をサンタさんにしたり、全体を肌色に塗り、その上に水着を着せたりとかアイデア次第で好きなキャラに変身させられます。プラモ自体は15分で作れる手軽さがあるのに、そこから先は自由だから、自分のオリジナルを作れる楽しさもあります」とプラモが持つ“創造性”や“自由度”を解説してくれた。

■「こんなの無理!」バンダイの職人達は『美少女プラモ』に“抵抗”があった

 “変態技術”(褒め言葉)とネットで絶賛されているバンダイのプラモ技術だが、それを成立させる要因のひとつとして三宅さんは「弊社のプラモ工場が国内(静岡県)にある点は大きい」と語る。海外に工場を持つ会社が多い中、国内工場を維持する理由を聞くと、「お客様の声を素早くフィードバックできる点は大きいですね。そして何より職人さん達の技術を生かせるから」だと三宅さんは力を込める。

 「機械化が進んだ今も最後は人の手なんです。職人が顕微鏡で見ながら手作業で調整する。バンダイのプラモは接着材を使いません。これって当たり前に感じている方も多いかもしれませんが、どのパーツもキチっとハマるようにするには、職人が0.01mm単位で調整しているからなんです」(三宅さん)

 この技術こそバンダイの強みであり、事実、他社ではプラモを作る際に接着剤が必要なのだという。では、こうした熟練の技術を持った職人たちにとって、『美少女プラモ』を造形することに抵抗はなかったのか? バンダイ開発設計チーム山上篤史さんは「抵抗感とまではいきませんが、違和感はありました」と率直に答えてくれた。「これまでホビー事業部としてメカ以外の商品も出ていてノウハウや工程もある程度確立はされている。でも、いざ自分のPC上に水着の美少女が表示されると、『何を作っているのか…』と混乱する事が多々ありました」と苦笑する山上さん。また、バンダイ金型チームの望月時道さんも、「抵抗感はかなりありました。最初は周りを気にしながら業務(試圧検討)を行っておりました」と答えるなど、職人たちそれぞれに“葛藤”があったことが伺える。

 三宅さんも、職人たちとは喧々囂々の議論を重ねたと振り返る。「こんなの無理だよ!と言われることもありましたが、職人の皆さんは、必ず期待以上のものを仕上げてくれます」と絶大な信頼を寄せる。実際、山上さんは『美少女プラモ』の造形に関し、「ポージングや目の表情など、金型で作る制限を考慮しつつ理想的なキャラクターの特徴を設計データへ落とし込む点はとても大変でした」と振り返りつつも、プラモの購入者に対し「これまでになかった、皮膚の透明感を見てほしい!硬いプラ材にも関わらず、柔らかさも感じられます」とアピール。望月さんも「人間の皮膚に近い感じで出来上がったと感じています。特に、目の表情は微細な加工により究極に再現されています」と、『美少女プラモ』のクオリティへの絶対的な自信を覗かせる。

 『美少女プラモ』という新ジャンルを開拓するにあたり、職人たちと歩んだ苦闘の日々があった。しかし、「無理だよ…」と口では言いながらも、“プラモ職人”としての意地と仕事への矜持で技術革新を成し遂げたのもまた、そんな職人たちだったのだ。

 世界に冠たるクールジャパン。その根幹を支える日本の職人たちの技術が宿る『美少女プラモ』の革新性。熟練の職人が手掛けるプラモに、“表現の限界”は無さそうだ。

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  • ずら丸三人セットの胴体、あと二体足りないんやけど…。
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  • アムロ「あれ?」ブライト「昔に」セイラ「プラモに」ララァ「なりましたよね?」シャア「……黒歴史さ」
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