「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『アンロック/陰謀のコード』

0

2018年04月20日 19:51  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

写真

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、今日も元気に力尽き太郎Jr、ワックス石井が『アンロック/陰謀のコード』をプッシュします。


参考:『アンロック』ノオミ・ラパスのインタビュー映像公開 アクションやマイケル・ダグラスを語る


 映画館に親とは一緒に行かなくなりはじめた小学6年生の頃、友人たちと“いろんな期待”を抱き、子供たちだけで初めて観た外国映画が『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』でした。小学生の頃の小生には、『007』シリーズの中でも難解とされるストーリーに付いていくことができず、ソフィー・マルソーがやたら色っぽくて刺激的だったことと、ピアース・ブロスナンの拷問シーンがめちゃめちゃ痛そうだったことが印象に残っているぐらいでした。


 そんな思い出深いようで深くない『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』の監督を務めていたマイケル・アプテッドの最新作がこの『アンロック/陰謀のコード』。元CIAで尋問のスペシャリストだったアリス・ラシーンが、一線を退いていたものの、史上最悪のバイオ計画が進行していることを知り、再び現場に復帰。しかし、そこには巧妙な罠が隠されていて……というのが本作のあらすじ。心に闇を持った主人公が、敵と自分自身に向き合いトラウマを乗り越えていく、絶対絶命のピンチで思いもよらぬ助っ人の登場、実はあんな人が黒幕……などなど、どこかで一度観たような展開が連続していきます。


 でも、めちゃめちゃテンポがよく、何よりアクションがキレキレなので、使い古されたものなど考える隙を与えず、2時間楽しませてくれます。『アトミック・ブロンド』のシャーリーズ・セロンも凄まじかったですが、本作のノオミ・ラパスもガンアクションに、尋問時の巧みな話術と、とにかく格好いいです。『パイレーツ・オブ・カリビアン』などでの貴公子的なイメージがあったオーランド・ブルームが、野武士のような形で登場し、ドラム型洗濯機のドアを利用して敵を攻撃する姿(『アウトレイジ』では車のドアでやってたやつ)にも震えました。


 思えば、マイケル・アプテッド監督は『ワールド・イズ・ノット・イナフ』でも、本作でも、拘束された男性を女性が痛めつける描写がお好きですね。登場人物たちの“痛み”がタイレクトに響いてくる作品なだけに、映画館のスクリーンで他者と共有しながらしびれてほしいです。(リアルサウンド編集部)


    ニュース設定