大森靖子×ピエール中野、“アイドルとフェス”文化に新提案 「好きって気持ちだけは信用していい」

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2018年04月22日 12:01  リアルサウンド

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 5月6日、さいたまスーパーアリーナにて開催される新たな音楽フェスティバル『ビバラポップ!』。同イベントは、鹿野淳氏が主宰する『VIVA LA ROCK』のインフラを最大限に活用した兄弟フェスとして、大森靖子とピエール中野(凛として時雨)をプレゼンターに迎えて行われる。欅坂46やBiSH、道重さゆみ、鈴木愛理ら人気アイドルたちが一堂に会するとあり、開催発表当初より話題を呼んでいる。


 今回、リアルサウンドではプレゼンターである2人にインタビューを行った。全国各地で様々なフェスが開催される中での『ビバラポップ!』の立ち位置や、各アーティストブッキングの理由、現行のアイドルシーンの面白さについて。アイドルファンであり、フェスのステージを経験しながらも今回は運営側として携わる大森靖子とピエール中野ならではの視点で、示唆に富んだ話を聞くことができた。(編集部)


■「こんなに面白いのに“今”をまとめる人がいない」(大森)


ーーまず、おふたりが『ビバラポップ!』という新しい音楽フェスでプレゼンターを務めることになった経緯から説明していただけますか?


ピエール中野(以下、中野):実は僕、昔から鹿野(淳)さんに「アイドルのことを教えてほしい」と言われていたんですよ。鹿野さん、あまり表には出さないんですけどもともとアイドルに興味を持っていたし、サブカルチャーを無視できないという考えもあって。それで去年、『Getting Better』というDJイベントで一緒になったときに「実は来年の『VIVA LA ROCK』で1日使って、アイドルを主体としたイベントを考えているんだけど、それに関して相談していい?」と声をかけられたんですね。そこから具体的に日程が決まり、「ぜひとも大森靖子さんと2人でやってくれないか?」って提案を受けて、じゃあ鹿野さんを交えて3人で一緒に話をしようと。


ーーなるほど。


大森靖子(以下、大森):私は去年ちょうど『kitixxxgaia』ってアルバムを出して、そこで「IDOL SONG」という曲を作ったんです。その曲を作った理由は、ほかのカルチャーはその年のまとめを落とし込む二次創作みたいなものがあるのに、アイドルにはそれをまとめる人がいないということに気づいて。こんなに面白いのに“今”をまとめる人がいないのが嫌だなと思って、ヒャダインさんと一緒に曲を作ったんですね。その前から、そういったまとめやミックスをしているものって、『FNS歌謡祭』と『指フェス』(2012年開催の『指原莉乃プロデュース 第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』)ぐらいで、それだけの力がないと無理なんだろうなと思っていたんです。


ーー確かにそうかもしれないですね。


大森:単純に、場としていろんなアイドルが一緒に出ているのを観たいなというのが、ファンとしてあって。だって、楽しいじゃないですか。FNSで乃木坂46の生田(絵梨花)さんとモーニング娘。’18の生田(衣梨奈)さんがダブルで出てきたら、「すごい! やっと見れた!」ってアガるし(笑)。なので、まずそういうのが実現できたらいいな、そういう場を提供したいなって気持ちがありました。


ーー大森さんはロックフェスのみならずアイドルフェスにも出演しているという、非常に絶妙なポジションにいますよね。


大森:そうですね。思い返すと、2013年のTIF(『TOKYO IDOL FESTIVAL』)が初めての出演だったと思うんですけど、その時点から「アイドルばかりがロックのほうに来てるから、こっちからもやってやんないと!」って気持ちがありました。


ーーピエールさんもフェスに出演する立場であると同時に、観る側としてもいくつも参加しているかと思います。


中野:そうですね。もともと夏フェスを観に行って感動して号泣していたタイプなので、フェスの移り変わりも目にしてきましたし。それこそ、アイドルが夏フェスに出始めたというのは、僕はPerfumeがその道を切り開いたと思っているんですよ。その後、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』が一気にアイドルを出した年(2013年)があって、その年のGRASS STAGEの大トリがPerfumeだったんです。アイドルがロックフェスに出ることが当たり前になって、そこで勝てることをPerfumeが証明したことで、「これはもう、ひとつストーリーが完結したな」と思って。で、これからどうなるんだろうとぼんやり考えていたところに鹿野さんから提案があったんです。潔いじゃないですか、『VIVA LA ROCK』はロック、『ビバラポップ!』はポップと分けて進めていく流れが。この先どうなっていくかはわからないですが、クロスオーバーする可能性もなくはないと思うんですね。例えば、ロックのほうからポップのほうに出たいというグループも当然出てくると思うし。そのインフラがちゃんと整っているので、そこも含めて可能性を感じています。


■「ミュージシャン主導のフェスは信頼度が高い」(中野)


ーー最近は欅坂46やBiSHのように、ポップでもロックでも戦える力とネームバリューを持つアイドルも増えているし、そういうグループがどんどんロックフェスで力を発揮しているからこそ、純粋なロックファンも見逃せなくなっているところもあります。


中野:だからこそ、逆にアイドルの中だけで戦ったらどうなるんだろうっていうのはひとつ、観てみたいなと思うんですよね。


ーーそういうところが、今回のブッキングにも反映されていると。


中野:そうですね。ブッキングだけでなく、タイムテーブルにも表れてますね。


大森:私は「なんでこの人はこの一瞬一瞬にすべてを賭けることができるんだろう?」と思える人が好きなので、そういう人に集まってもらうと自然とアイドルになっているという。完全に自分の趣味なんですけど(笑)。


中野:もちろん、ブッキングに関しては2人で相談しながらやっているので、どちらかが「それはないんじゃない?」と思ったらナシになるし。そのやりとり含めて楽しかったですよ。リストアップしていくところからワクワクできるし。


ーーフェスの運営側になるということは、自分の考える最強のフェスを具現化することもできるわけで。実際、今回そういう形になりましたよね。


大森:そうなんですよ。


中野:ここまで任せてくれると思ってなかったので。わりと僕らが本当に思うようにやらせてくれたという。


大森:たまに、鹿野さんから「このアーティストは呼びたい」って提案はありましたけど、「嫌です」って言いました(笑)。


中野:もちろん鹿野さんの提案にも耳を傾けてるんですけど、「やっぱりナシ」となるんですよね。そこも、どうしてナシなのかをちゃんと説明して。


ーーそこは双方納得ずくで。


中野:そう。あと、ミュージシャン主導のフェスって、信頼度がすごく高いじゃないですか。氣志團の『氣志團万博』も10-FEETの『京都大作戦』も、それであそこまで大きくなったわけだし。アイドル界においては指原莉乃さんもそういう存在ですよね。だから、そんなことを自分が、同じくアイドルが大好きな大森靖子と一緒に主導できて、しかも自分の出身地である埼玉で開催できるというのは、かなり大きな意味があるんじゃないかなと。もちろん、来年以降も続けていく予定でいます。鹿野さんが嫌がらなければ(笑)。


大森:ここまで書いて、来年なくなったら「あ、鹿野さんが嫌がったんだ」ってことになるから、ぜひ残しておいてほしい(笑)。


中野:鹿野さん、必ず読むので(笑)。


■「“一緒に仕事したいな”って人を誘っている」(中野)


ーーわかりました(笑)。今年は初年度ということで、手探りな部分も多いと思いますが、どうでしたか?


大森:そうですね。だけど、逆に1年目からこんなに賛同してもらえたり手伝ってもらえたりするってことは、好きって気持ちしかないじゃないですか。そこは嬉しかったですね。もちろん、今までの『VIVA LA ROCK』の功績も大きいけど、基本的には私とピエールさんが出演のお願いに行ってるから、「好きです」って気持ちだけでこんなに寄り添ってもらえたって印象も強くて。


中野:だいぶエライことしてるよね。これは明日(※取材日は4月2日)発表なんですけど、欅坂46や道重さゆみさんの出演がアナウンスされるんです。


ーーすごい! そもそもBiSHと道重さんが同じフェスに出演するということだけでも、歴史的快挙だと思いますよ。


大森:ふふふふ(笑)。道重さんってご自身の歌に対してコンプレックスを抱えている人なんじゃないかと思っていて、今回のような誘いがなければフェスには出なかったはずなんですよ。なので、ここをきっかけに、今後はもっと大きな舞台に立っていただく、そういうきっかけになればいいなという気持ちもあります。


ーーあの世界観はいろんな人に一度観てほしいですもんね。それにしても、サウンド的にも言ったらカワイイものから濃ゆいものまで、本当に幅広いラインナップですよね。そこに、大森さん自身も出演者としても名前が発表されています。


大森:私はコラボステージにして、いろんなゲストを呼んで楽しい感じでやろうと思ってます。


中野:コラボステージでは、基本大森楽曲を出演者を招いて披露します。あとは、例えば今回ガーデンステージもあるんですけど、そこで弾き語りをやったり。


大森:どこかで、急に踊るかもしれないし(笑)。


ーーとなると、ピエールさんは?


大森:何するの?


中野:MC陣とライブを楽しんでます(笑)。でも、コラボステージでは僕も一緒に演奏するので。あと、今回はSHOWROOMと連動しているので、その収録現場にもいると思います


ーーSHOWROOMを使った出演者オーディションもすごくイマドキらしい企画だなと思いました。


大森:ちょうど前田さん(※SHOWROOM株式会社の代表取締役社長・前田裕二)と知り合ったこともあって、一緒に仕事したいなというのがあって。今まで@JAMとかTIFとかいろいろやってきた流れで、前田さんの中にもいろんな経験が蓄積されているし、その上で前田さんと私の共通認識として、やるならやっぱり下克上がいいよね、と。下克上といっても、例えば勝ち上がっても一番小さいステージだったりすることもあるじゃないですか。そうじゃなくて、一番ビッグなメインステージでやれる、そういうチャンスが誰にでもあるというのがいいよねという発想から、この企画になりました。


ーーそこも含めて予定調和じゃない、何が起こるかわからないドキドキ感もあるし。


中野:それは絶対にあったほうがいいと思うんですよね。前田さんにしても、MCのグランジ・遠山さんもそうですけど、「この人と一緒に仕事したいな」って人を誘っているんです。


■「1年でアイドルシーンはガラッと変わる」(大森)


ーー今はフェス文化が定着しつつも、新しいフェスが増えては減るということを繰り返している時期だと思います。このタイミングで『ビバラポップ!』を打ち出す上で、差別化含めおふたりがこだわっているところはどういう部分でしょう?


大森:曲が良い人を呼んでる感じはしますね。


中野:確かに。たぶん、このブッキングって僕らじゃないとできないだろうし、この感覚を持っている運営ってなかなかいないと思うんですよね。だから、自分がお客さんとしてこういうフェスが立ち上がったら、絶対に行くわって思うような、そのへんの自信があるので。それに、僕はフェスが好きでよく観に行ったりするんですけど、そのときの実体験を共有していきたい、それをアイドル主体の中でやれたらいいなというのは思っています。だから、みんながそこに来てよかったなと思えるフェスにしたいなというのは強くありますね。


大森:単純に好きという気持ちしかない中で、その“好き”を振り回せる実力がしっかりついているのは、実際に私が現場に行きすぎているからであって(笑)。周りから自分はちょっと変な人とか思われているかもしれないけど、私の好きって気持ちだけは信用していいですよ、ってすごく思うんですよ。たぶん、それで鹿野さんは声をかけてくれたんだと思うし。


中野:本当にやりたいようにやらせてくれているので。とにかくいっぱいアイドルを並べてっていうフェスじゃなくて、ちゃんとすべてに意味合いがあって、出るアイドルがこの順番でこの並びだからこそ一番活きる。やっぱりそういうフェスが観たいじゃないですか。


大森:しかも、1年あったらアイドルシーンなんてガラッと変わるし。そこにいる人も変われば、抱えている縁とかも全部変わってしまう。だから、毎年やる意味がすごく大きいと思うし、そのときに観たい人たちは全部呼びたいんです。


中野:僕、ハロプロってそんな詳しくなかったんですけど、大森さんがよくライブに連れていってくれるんですよ。その中で、こぶしファクトリーを観たときに「これ、バンドセットでやったら絶対にハマるのに」と思って。


大森:(ピエールが)ハマりそうなグループを、私が横でずっと解説しているので(笑)。中でもこぶしファクトリーは絶対好きになると思ってたんです。


中野:で、今回のフェスが立ち上がるときに、「こぶしファクトリーをバンドセットで呼べないかな?」と相談をして。今回はバンドセットで呼べることになったんです。


大森:私のバンドが演奏をするので。


中野:やっぱり、そういうのが観れたらいいですよね。


■「遠山校長にアイドルの魅力をより知ってほしい」(中野)


ーーちなみに、最初にオファーした出演者って覚えてますか?


中野:実は、それがMCの遠山校長(グランジ・遠山)なんです(笑)。開催することが決定したとき、すぐに連絡して「いついつにこういうフェスをするので、スケジュールをもらえませんか?」って。それに、遠山校長って熱量もあるし発信力を持っている人なので、このフェスをちゃんと観ておいてほしいなと思ったんです。


大森:それで、いろんなアイドルのことを発信してほしいよね。


中野:オファーしたときは何をしてもらうかまったく決まってなかったんですけど、SHOWROOMの件もありますし、MCとしていてくれると心強いなと思って。しかも、このフェスの良さや魅力をだいぶ理解してくれていますしね。遠山校長はもともとロックが好きな人じゃないですか。しかも、Perfumeや欅坂46も好きだし、このフェスでアイドルをもっと幅広く観てもらって、より魅力を知ってほしいなと。そこから、遠山校長が何を思うのかを知りたかったんですよね。


大森:純粋だしね。あれだけ熱量がある人にハマってもらいたいものがたくさんあるんだよね。


ーー終わったあとの発信まで含めて、このフェスが大きな話題になることを目論んでいると。


大森:吉田豪さんもいますしね(笑)。


中野:そう、豪さんね! 豪さんの視点もひとつほしいですから。


大森:豪さんにはずっとリツイートできる席にいていただいて(笑)。


ーーきっと終了後のリアクションまで含めて、このフェスが完成するのかなと。『VIVA LA ROCK』自体、定着するまでの時間が早かったし、『ビバラポップ!』も同じようになるといいですね。


中野:そうですね。『VIVA LA ROCK』は快適ですから、単純に。


大森:室内だから、女性に優しいよね。なのに、フードが女性に優しくなくて(笑)。肉とかラーメンとかばかりで、女子めしは? っていう。


中野:ケータリングの話じゃなくて?


大森:いや、外に行っても肉ばかりです。


ーーわりとわんぱく気味ですよね(笑)。


中野:それでいったら、『ビバラポップ!』の日だけ、ある大好きなグループが『VIVA LA ROCK』の屋外エリアのVIVA LA GARDENとコラボレートして、「カフェ」をやってくれるんですよ。これも貴重な、なかなかない企画ですよ!


大森:そのグループは自分たちでカフェをずっとやっていて。「とにかく何かしたいけど、何をすれば良いかわかんない! とりあえず人前に出よう!」ということでカフェみたいなことをやっている子がいて、そこで自分が用意してきた出し物をやっていて、それをぜひ『ビバラポップ!』でもお願いしますとオファーしました。


中野:あと、出演者が食べるフードと同じものを食べられるっていうのもやりたいねって。


大森:“楽屋めし”ね。これ、道重さんの発案で、彼女のライブでも実際にやっていることなんです(笑)。めちゃくちゃ売れるんですよ。


中野:それもできると鹿野さんが言っていたので、そのシステムは絶対に導入すべきだと思うよね。なんならロックフェスでもやればいいのに、と思いますから。


大森:あと、縷縷夢兎(るるむう)っていう、私のプロモーションビデオとか装飾とかやったり衣装を作ってくださっている人に、アイドルが可愛く自撮りすることができるだけのブースを、バックヤードに作ってもらって(笑)。


中野:出演者だけがそこで撮れて、キレイな自撮りを発信できるというわけです。


■「一緒に“その瞬間”を作っていってほしい」(大森)


ーー話を聞いているだけで、とにかく楽しみになってきました。このフェスは2018年を語る上で、ひとつ重要なものになるんじゃないでしょうか。


大森:ですよね? だから、絶対に来たほうがいい! 単純に最初の年に来たら、来た人全員がもう伝説を作れるわけだから。絶対に来てもらって、あとあとまで語ってほしいなって。


中野:初年度参加は、それだけで勲章になりますからね。


大森:でも、今叶えたい夢をマックス全部詰め込んでも、来年にはまた新しい夢が絶対にできているじゃないですか。それがアイドルシーンのスピード感でもあるから。


ーーそういう意味では、アイドルファンは間違いなく注目しているはずなんですが、それ以外にもおふたりがプレゼンターとして立つことで注目しているアイドルファン以外の人もいるかと思うんです。そういうお客さんに、『ビバラポップ!』でどういうことを体験してほしいと思いますか?


大森:アイドルを観ていると、刹那みたいなものにすべて賭けられる覚悟がある人たちだなってことをすごく感じるんですけど、そこに一緒に乗っかってほしいですね。一緒にその瞬間を作っていってほしい。いろんな縁が集まった場所にしか生まれないものがフェスには絶対にあるから、そういう空間を一緒に作りたいです。


ーーフェスを作り上げることに、お客さんにも関わってほしいと。


大森:一瞬一瞬に感動が転がっているので。別にアイドルが好きじゃなくても、いや、そうじゃないからこそ発見できることがあると思うし、それを楽しんでほしいです。


中野:僕は埼玉出身なので、なるべく埼玉に来てほしいんです(笑)。で、おそらく『VIVA LA ROCK』が纏っている空気というのも『ビバラポップ!』に現れると思うので、ぜひこのプレゼンター2人と『VIVA LA ROCK』チームのことを信用して『ビバラポップ!』にも来てもらいたい。また逆に、『VIVA LA ROCK』には全然興味はなかった人が『ビバラポップ!』の現場の空気を感じたときに、「これは『VIVA LA ROCK』も面白そうかも」と思ってどっちにも足を運んでくれたりするようになると最高ですよね。あとは、オタクの人たちって頭がいいので、「あそこはもっとこうしてほしいな」とか「もっとこうしたらいいのに」とか思いつくじゃないですか。


大森:そういう建設的な意見は積極的に聞きたいですね。


中野:だから、Twitterアカウントのメッセージを2人とも解放するので、そこにDMを送ってもらえたらと。そういう声も直接受け付けて、次に向けて一緒に作っていきたいと思ってます。


(取材・文=西廣智一)


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