テスラのワンメイク電動GT選手権は10月開幕、全10戦のカレンダー発表

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2018年04月26日 16:51  AUTOSPORT web

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いよいよEPCSとして、シリーズの全体像が見えてきたEGT
北米の電気自動車ベンチャーとして瞬く間にグローバル展開を果たしたテスラ。その主力車種である『モデルS』をベースとした新たな電動GT選手権、エレクトリックGTチャンピオンシップの最新概要が発表され、2018年10月にフランスのポーでプレイベントを開催。全10ラウンドのカレンダーがアナウンスされた。

 電動シングルシーター選手権として成功を収めたABBフォーミュラE選手権の“ツーリングカー版”として、2016年よりプロジェクトの起案と散発的なアナウンスが続けられてきたこのEGTは、4月24日に最新のステートメントを発表。

 新たにエレクトリックGTホールディングスが運営主体となり、この2月にはエレクトリック・プロダクション・カー・シリーズ(EPCS)としてFIAからの承認を受けていた同シリーズで、記念すべき初年度となる全10戦のカレンダーが公開された。

 昨年シリーズのヘッドクォーター(HQ)に認定され、新たにE-サーキットとして改修を受けたフランスのポー-アルノーで10月26〜27日にプレ・レースと称した練習ラウンドを開催。

 その後、11月3〜4日にスペインのヘレスでダブルヘッダーの開幕戦を戦い、ヨーロッパ・ラウンドとして第3戦フランス・ポールリカール、第6戦ドイツ・ニュルブルクリンク、第7戦オランダ・アッセン、第8戦イギリス・シルバーストン、第10戦ポルトガル・アルガルベでの開催がコンファームされた。

 それ以外のラウンドは欧州大陸域外での開催を予定しており、第4&5戦、第9戦のTBAラウンドは、追って開催地がアナウンスされる見込みとなっている。

 この『テスラ・モデルS P100D V2.0』は、778PSの最高出力に995Nmの最大トルクを有し、0-100km/h加速2.1秒という脅威の性能を持つ。

 そのマシンを使った週末のフォーマットは、予選3ヒート制を採用。決勝はデイレースとトワイライトレースの1大会2レース制となり、決勝レース距離はどちらも60kmとされた。

 週末のイベントコンセプトに「持続可能性と革新に満ちたテクノロジーの祭典」を掲げるエレクトリックGTホールディングスは、こうしたレースフォーマットと並んで“eカーティング”と呼ばれる電動カートによるサポートレースや、バーチャルレース・プラットフォームを活用したeスポーツ・レースなども開催するとしている。

 EGTホールディングスのCEOを務めるマーク・ゲメルは、「この記念すべき最初のシーズンを迎えるにあたって、背後ではメンバー全員がとてつもない努力を重ねてきたが、こうしてシリーズカレンダーの発表ができたことは本当に喜ばしい」と、構想具現化に向けた歩みを振り返ると同時に、新シリーズ発足への期待を語った。

「我々、エレクトリックGTはいくつかの投資家と最初の制度設計に向けた資金調達の第一ラウンドを終えた。引き続きこの秋のオープニングに向け、我々はオープンな議論を行うべくドアを開けて議論を重ねていくつもりだ」 

「そして重要なことに、エレクトリック・プロダクション・カー・シリーズのシーズンに向けて欧州でもっともエキサイティングなサーキットのいくつかを確保することができた。これによって、選手権の魅力をさらに高める素晴らしいプラットフォームを創出することができた」

「EVモータースポーツがもたらす可能性に興奮してくれた多くの支援者やパートナーとともに、今後さらに大きなニュースをいくつかお届けできるだろう。世界各国のファンに新時代のレースをお見せできる日が本当に待ち遠しいよ」

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