リスク承知のぶっちゃけに共感!? 「炎上覚悟」の記事が炎上しづらいワケ

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2018年05月25日 01:00  citrus

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ORICON NEWSで、非常に興味深い、そして、私のようなコラムニストにとっても、じつに為になりそうなコラムが掲載されていた。

 

先ごろ、銀座の老舗喫茶室『銀座ウエスト』(1947年創業)が公式ツイッターで、「炎上覚悟で申し上げます」と冠し、以下のような「子ども連れの客に対する苦言」を呈したところ、もっともな主張だと2万以上の「いいね!」を記録、思わぬ反響を呼んでいるという。

 

「小さなお子様をお連れの喫茶室ご利用のお客様へのお願い:炎上覚悟で申し上げます。大きなお声を出したり、走り回るなどのお子様の行為が周囲のお客様への多大なご迷惑となっている場合がございますので、くれぐれもご注意の程何卒お願い申し上げます」

 

「昔銀座は特別な場所でした。(中略)今銀座も特別な場所ではなくなってしまいましたが、ウエストはそういう(かつての銀座のように特別な)場所になりたいと思っています」

 

同コラムは、

 

「炎上」というキーワードはネットではネガティブなイメージだが、不思議なことに「炎上覚悟で〜」と冠した投稿が炎上することはほぼない。「炎上覚悟」は、逆に炎上を防止する“火消しワード”であり、本音を言いづらいSNS上で唯一真摯な想いを伝える名文句となっているようだ。

 

たとえば、さりげなく(時にはあからさまに)異性との交際やお金持ちとの交友を写真などでアピールするマウント(格付け)系の“匂わせSNS”が嫌われる一方で、その対極とも言える「炎上覚悟」はむしろ「リスク承知でぶっちゃけている」として共感される傾向がある。

 

今や「炎上覚悟」とひと言添えれば、その投稿に異議を唱えるほうが格好悪く見えてしまう印象もあるし、文字通り相手も覚悟を持ってぶっちゃけてくるだけに、受け取る側も萎縮してしまうケースも多いのではないか。(中略)それは公共のトイレなどでよく見かける「きれいにご利用いただきありがとうございます」という貼り紙の持つ“逆貼りの心理効果”にもかなり近い。

 

……と、分析する。つまり「炎上覚悟で〜」の枕詞は、いつのまにか本末転倒的に「本音を言いづらい」ツールと化してしまったSNSの原点、すなわち「日常生活では語れない、公開できない自身の側面を本音で語る場」に戻るための有効な後ろ盾、キラータームになりうる……というわけだ。

 

あと、私からもう一つ付け加えるなら、冒頭に「炎上覚悟で〜」とのお断りさえ入れておけば、仮にその主張が炎上してしまったとしても、詫びを入れやすい。

 

「やっぱり、炎上してしまいましたね。ちょっと言い過ぎちゃったかな…? ごめんなさい」

 

……と、まあこんな感じである。いくら「好き勝手なタイミングで気軽に発信できるのがインターネットの特性」だとは言え、過激な文言を世界に向けて流すなら「炎上覚悟で申し上げます」と、(できれば丁寧口調で)一応スジ、礼儀を通しておくのが“大人のたしなみ”ってヤツであろう。

 

ってなわけで、私も今日は炎上の覚悟をもって、こんなことを申し上げてみたい。

 

すでに開催まで一カ月を切っているサッカーのW杯……なんか今回はあんまし盛り上がってないと思いません? 単なる気のせい? それとも大谷クンがけっこうな部分を持っていっちゃってる? それとも……? とりあえずは、メディアの然るべきスポーツ枠をきちんと空け、4年に一度のお祭り騒ぎを正常なテンションに戻すためにも、日大のおエライさま方々には一刻も早い、誠実なる対応を期待したい!

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