“家族”となった永野芽郁と間宮祥太朗 『半分、青い。』鈴愛と“ダメンズ”涼次の未来は?

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2018年07月22日 11:42  リアルサウンド

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 鈴愛(永野芽郁)と涼次(間宮祥太朗)のスピード婚から、怒涛の展開を見せている『半分、青い。』(NHK総合)。第16週「抱きしめたい!」では、岐阜・梟町の楡野家、東京に住む涼次の叔母に当たる藤村三姉妹、両家への挨拶と挙式を済ませ、ピンクの家・メゾンフローラルにていよいよ2人の幸せな新婚生活が始まる……はずだったのだが、涼次が巻き取ってしまった金銭トラブルにより、まさかの“三オバ”との共同生活がスタートしていく。


参考:『半分、青い。』第97話では、涼次(間宮祥太朗)が脚本を最後まで書けない理由を語る


 これまで、舞台は第7週〜14週までの「東京・胸騒ぎ編」でのオフィス・ティンカーベル、そして現在の藤村家と移り変わっていったが、鈴愛の故郷である楡野家は物語のひとつの軸として変わらず在り続けている。秋風(豊川悦司)や菱本(井川遥)といったティンカーベルの面々が楡野家を訪れたように、涼次も楡野家を訪問する。秋風と涼次に共通していることは、家族を持っていないことだ。秋風は、「秋風塾」として鈴愛、ボクテ(志尊淳)、ユーコ(清野菜名)を愛弟子として、雛鳥を育てるように羽ばたかせた。そして、鈴愛の祖父・仙吉(中村雅俊)と酒を飲み交わすことが大好きで、梟町を桃源郷と呼び、えらく気に入っていた。涼次は、“愛し殺される”ほどの藤村三姉妹からの溺愛こそあるが、若くして両親を亡くしている。


 「行ってらっしゃいがあったら、おかえりなさいがあるでしょ? 普通。行ってらっしゃいのまま、終わるってことはないでしょ? 普通」。空港に向かう途中の事故で両親が亡くなり、「おかえり」を言えなかったことを、涼次は涙ながらに鈴愛に伝える。涼次の中で感情のスイッチになったのは、楡野家の温かな優しさ。かしこまった空気に堪えきれず吹き出してしまった涼次を気遣って笑ってやった仙吉、“未来のお義兄ちゃん”だと受け入れた草太(上村海成)、明治村、恵那峡、金華山と岐阜の観光名所を案内すると誘い、涼次に「お風呂一緒に入るか」と笑って話す宇太郎(滝藤賢一)、東京より冷えるからとどてらを渡す晴(松雪泰子)。そして、「涼ちゃんの家族になるよ」と手を差し伸べる鈴愛が、涼次にとってはどんなに心強かったことだろう。


 涼次は、助監督として携わる元住吉祥平(斎藤工)の映画『追憶のカタツムリ2』の制作費に新居用のお金を補填し、さらには映画のシナリオが最後まで書けないことが決定打になり、鈴愛に“ダメンズ”であることがバレてしまう。同居していた祥平の「犬みたいで猫みたいなところがある」「人の懐に入って生きていくんだと思った」という言葉通りに、涼次はあっちへころころ、こっちへころころと、甘い汁を吸って生きてきた。涼次の不安げな部分を見透かしていた晴は、鈴愛との何でもない電話の中で、親子や兄弟と夫婦の違いを教える。もともとは他人。生まれたときからいる家族とは違う。努力がいるけれど、そんなときは「ありがとう」「ごめんね」の、優しい言葉をかけてあげる、と。多忙な日々と“三オバ”相手に、晴の言葉は鈴愛の記憶の彼方に消えてしまっていそうだが……。


 「鈴愛の“モノづくり”に影響を与える人々」として、有田哲平をはじめとした新たなキャストが発表された。フランチャイズである100円ショップの大納言で、次々と湧き出る鈴愛のアイデアに、オーナーの光江(キムラ緑子)は、鈴愛を店の店長に任命する。第17週「支えたい!」では、祥平と涼次の映画制作に、ひとつの決着が。鈴愛の妊娠告白もあり、さらなる怒涛の展開を迎えていきそうだ。(渡辺彰浩)


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