ゴールデンボンバーがファンの心を掴み続ける理由 SSA演出なし&ツアーファイナル全貌から考察

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2018年07月27日 08:02  リアルサウンド

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 7月18日、さいたまスーパーアリーナにて、『ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」』のツアーファイナルが行われた。その前日、17日には同会場にて、“演出なし”公演『番外編・キラーチューンしかやらねえよ』を開催。本稿では両日の模様をレポートし、ゴールデンボンバーのライブの特殊性を考えていきたい。


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■“演出なし”で挑んだ『キラーチューンしかやらねえよ』
 喜矢武豊(Gita-)によるアナウンスが始まると、大きな歓声が湧き上がる。ライブ中の注意事項を説明しながら、この日が“演出なし”であることに触れ、「今日は皆さんと立場的に変わらないと思います! ステージの上か下かの違いで」などと自虐する始末。


 “演奏の代わりに面白いネタを全力でやる”というのがゴールデンボンバーのライブの基本姿勢である。しかし今回は、毎回ワンマンツアーでみられるストーリー仕立ての構成だったり、途中で差し込まれる体をはったチャレンジ動画や、メンバー同士のラブコメ寸劇などといった“演出”を抜きにしたライブである。ちなみにこの試みは2015年のツアーでも行われており、今年発売された『キラーチューンしかねえよ』リリースの際には『鬼龍院以外のメンバーも初聴き先行披露ライブ』を行うなど、楽器隊にとって新たな挑戦となるライブを行うことで、話題を集めてきたところもある。


 オープニング映像と共に「今日はパフォーマンスをすることで、ステージに居場所を確保してきた楽器隊にとっての武器である、“演出”を排除したライブをお届けいたします」と鬼龍院翔(Vo-karu)のナレーションが流れ、「#CDが売れないこんな世の中じゃ」からライブはスタート。さっそく楽器から手を離しタオルを振り回す喜矢武、歌広場淳(Be-su)、すでに1曲目から持ち場であるドラムセットを離れ、ステージをダッシュで駆け回る樽美酒研二(Doramu)。ギターソロでは“普通の”エアギターを見せる喜矢武に、逆に珍しいのでは? という気になってくる。「デスメンタル」では勢いよくヘドバンをする楽器隊だが、手は当然お留守である。“演出なし”でこれから彼らはどんな勇姿を見せるのか。


 「よくぞいらっしゃいました! ゴールデンボンバーはいつでもふざけてきました。今日は仕込みネタを排除し、先程の2曲みたいな特殊な空気が流れるんで、最後まで耐え抜いてくれよな!」と宣言する鬼龍院。いつもは演出のこともあって、内容がガチガチに決まってるというMCタイムだが、今日は決めていないという。「演出のないゴールデンボンバー、例えるならばチョコパフェのチョコとクリーム抜きみたいな」と自虐を続け、なお、この日はほぼ1万人の動員があったということに触れ、各々お礼を述べるメンバーたち。「ありがとうございます! 全身全霊でiPodをかき鳴らします!」と鬼龍院。「よく考えると1万人が彼(鬼龍院)のカラオケを聴きに来てるってことだよね」と喜矢武。「いつもどおり皆さんを盛り上げるようなMCをしたいと思います」と歌広場。そして「このドラムを通して、皆さんの元へ熱いビートを届けたいと思うんで」と樽美酒が言うと、観客の「?」という反応に鬼龍院は「普通のバンドっぽいことを言うと面白いっていうね?」とコメントした。


■「抱きしめてシュヴァルツ」での喜矢武のひとこと
 続いて始まったのが、ゴールデンボンバーの曲の中でも、かなり仕込みネタが多い「抱きしめてシュヴァルツ」。普段は喜矢武と樽美酒が手の混んだネタを行うため、曲の序盤でステージ袖にはけるのだが、今日は“演出なし”のため、「喜矢武さんがまだいる!」と鬼龍院、「なんか暇だね……」と喜矢武、一瞬のドラムソロ(エアー)でキメキメの樽美酒。なお、喜矢武はこのセクションのあとのMCで「何故かアウェイ感を感じた」とコメント。そして「SHINE」、「ドスケベ」といったFCライブ以外で、久々に披露されるナンバーに観客からは大きな歓声があがる。「ドスケベ」ギターソロとしてお立ち台に立つ喜矢武の後ろから腕を噛む鬼龍院に、観客からさらに大きな悲鳴のような声が巻き起こった。


 「トラウマキャバ嬢」では喜矢武が一瞬の生ギターを披露し、「元カレ殺ス」、「死 ん だ 妻 に 似 て い る」とダンサブルな“キラーチューン”で盛り上げていく。


 そして、バラード〜ミドルテンポのナンバーのセクションに入る前に「どうする? 一回はける?」とたじろぐメンバーに対して、「(ゴールデンボンバーの曲は)“喜矢武さんを眺めてる時の心地よいBGMです”という内容のファンレターを貰って、素晴らしい表現だなと思った」という鬼龍院の言葉に「いるだけでいいんだ!」と納得する楽器隊の面々。しかしながら「うれしいかなしい」の演奏中に黙々とスナック菓子をむさぼる喜矢武、おにぎりを頬張る樽美酒。「世界平和」ではトロッコに乗ってアリーナを一周し観客を沸かせ、その際にスネアドラムとハイハット(※多分)を鉄の棒でつないだ“ギター風のドラム”を小脇にかかえてごきげんな樽美酒。「これはフェスでも使える!」と意気揚々とし、鬼龍院が諌める一幕も。


 終盤は再び「今夜はトゥナイト」、「まさし」とライブ定番のアッパーチューンで駆け抜け、ラストの「†ザ・V系っぽい曲†」の間奏では、お約束の「ゴールデンボンバー演奏しろ!」コールが響き渡り、異様な一体感に包まれて本編は終了した。


■いつもどおりのアンコールと、衝撃の新曲「暴れ曲」
 アンコールでは「これからはいつも通り」と、「海山川川」の間奏では喜矢武がダンボール製のサックスを吹き鳴らし、続いてはファンからも人気の高い「らふぃおら」、そして最後は「実際これが一番のキラーチューンかもしれないので、お付き合いください!」という鬼龍院の言葉と「女々しくて」で締めくくられた。


 そして再びメンバーがステージにあらわれ、「世間的には『女々しくて』がキラーチューンとは言われているものの、終わって帰る時に“え〜〜”って声が聞こえた」と言う鬼龍院。「ライブに来てくださる方は『女々しくて』以外の魅力も知っているからですよね」という言葉に観客からは大きな歓声が上がる。「たまにエゴサをするとYouTubeのコメント欄で“金爆は『女々しくて』だけじゃない!”と戦っているファンもいるけど、戦わなくて大丈夫。人は押し付けられたものには反発するから、あなたが魅力を知ってくれていたら全然いいんで」と鬼龍院が言うと、「あなた達が好きなことに自信を持ってください!」と樽美酒が続けた。


 そして「もうヴィジュアル系らしい“暴れ曲”は作らないんですか?」というファンレターを貰ったことから生まれたという新曲、その名も「暴れ曲」。ヴィジュアル系のファンのいう“暴れ曲”とは、ヘッドバンギングや、リズムに合わせて身体を大きく上下に動かす“折りたたみ”と言われる動作を、ふんだんに行うことのできる激しい楽曲を指す。そのファンレターを“売られたケンカ”として、「作ろうと思えば作れるし!」という鬼龍院の思いがこもったこの曲を満を持して披露……という流れだったのだが、樽美酒のiPod操作ミスにより一瞬中断。ショックのあまり奇声を発する樽美酒と、フォローするメンバー、まさかの“演奏ミス”に逆に盛り上がる観客。「暴れ曲」は2010年代のヴィジュアル系シーンでひとつのスタイルとして定着している、デスボイスから始まるメタルコアナンバーを研究して作られた曲だ。ありそうなイントロ、ありそうなデスボイス、そして急にキャッチーなサビという「ヴィジュアル系あるある」展開が詰め込まれた、楽曲に観客は大歓喜。スクリーン映像では、歌広場扮するバンギャル・淳子が激しいヘドバンを披露し、観客もそれにならって激しいヘドバンで場内を揺らした。


 “演出なし”と掲げてはいるのものの、『キラーチューンしかやらねえよ』のタイトル通り、人気曲からレア曲まで満足度の高いセットリスト、細かいところで挟まれる小ネタ、そして全力のパフォーマンスで観客を楽しませたゴールデンボンバー。


 このバンドをバンドたらしめているものは何なのか? ふと思い出したのが2013年のツアー『ホントに全国ツアー2013〜裸の王様〜』のストーリーである。簡単に説明すると、ブレイクして調子にノリまくった鬼龍院が、「空気とiPodがあればライブができる」とメンバーを捨ててソロ活動するも大失敗。「空気とiPodだけじゃない、仲間も必要なんだ」と改心するいう筋書きだ。たとえば彼らは個別に“エアーギター”や“エアーべース”が突出して達者というわけでもない。この日のライブを通して、改めて4人のキャラクターも含めての“バンド”であるということを再確認できたように思えた。


 鬼龍院はステージの去り際に、「ミスされたり(バンドを)すぐ抜けられたりするのが嫌でエアーバンドやってるけど、ああいうミスはいいから、これからも研二さんにはiPodでやってもらうから! だから、こんなバンドだけど付いてきてくれよな!」という叫びとともに、『キラーチューンしかやらねえよ』は幕を閉じた。


■始まる前からネタが盛り込まれているゴールデンボンバーのワンマンライブ
 そして明けて18日、『ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」』のツアーファイナルである。本編中の鬼龍院のMCによると、約15,000人の来場者があったという。


 開演前のスクリーンには、繰り返し謎のURLが映し出され、アクセスすると「たまアリ座席占い」という前時代的なデザインの占いサイトが表示される。開演前から何かしらの仕掛けを用意しているとは、さすがゴールデンボンバー。


 歌広場による『真剣歌広場しゃべり場』というラジオ番組を模した形で、ライブの注意事項をアナウンスが終わると客電が落ちる。


 今回のツアーのストーリーはこうだ。チケットの高額転売対策会議をしているゴールデンボンバーの面々。しかし一人だけ上の空で会議室のドアを使い筋トレをしてしまう樽美酒。そんな樽美酒にメンバーは呆れ顔。ある日、音楽番組『Nステ』を観ていると、自分そっくりのロボットがゴールデンボンバーとして出演しているのを目の当たりにして、翌日事務所で“違法ダウンロード動画”を楽しんでいる鬼龍院に直訴。そこに登場してきたのはAI搭載ロボット・ロボヒップ。なんでも完璧にこなすロボヒップに、ファンの反応も上々だという鬼龍院。仕事を奪われ、納得いかない樽美酒は夜間こっそり事務所に踏み込むと、チケットの高額転売を行うロボヒップの姿が。ロボヒップと取っ組み合いになるも、人間の力ではかなわず、樽美酒は監禁されてしまう。


 そしてライブ当日、樽美酒は急病だとロボヒップが嘘をつき、鬼龍院、喜矢武、歌広場、ロボヒップでステージに立つことに。ここからライブがスタート、1曲目「つよいぞ! ロボヒップ」は丸々1曲ロボヒップがパフォーマンスし、スクリーンには拘束をといて会場へ走る樽美酒が映し出される。曲の最後でようやくステージに辿り着き、「皆遅れてゴメン!」と、「やんややんやNight 〜踊ろよ埼玉〜」へ。


■SASUKEから抜刀まで、予想のつかないパフォーマンス
 自己紹介タイムでは、鬼龍院がオリジナルの挨拶を披露し観客を戸惑わせると、近年のドラマ出演を振り返り、中でも昨年出演したドラマ『コウノドリ』にいたく感動し、自分も「ドラマの主人公・鴻鳥先生役をやりたい」という喜矢武、観客を煽る歌広場、そして『SASUKE』を観たら自分の方がロボヒップより強く、日頃の行いを見たら、ロボヒップよりも人の役に立つということを力説する樽美酒。


 そんなやりとりを経て「抱きしめてシュヴァルツ」へ。曲間ではMCを受けて“鴻鳥先生”のコスプレをし、感動的なセリフを繰り返す喜矢武。話が長すぎて、とりあげた赤ん坊にオシッコを顔面にかけられるというオチに。一方の樽美酒は、泣いている少女のためにステージ上空にひっかかった風船を、『SASUKE』の障害物「サーモンラダー」を登ってキャッチするという力技を見せた。3曲目でずぶ濡れになった喜矢武は「昨日の“演出なし”は平和だったな〜」とポツリ。


 この日のさいたまスーパーアリーナ公演が売り切れなかったことについて、「ああ〜〜売り切りたかったなあ」と何度も繰り返す鬼龍院。その後始まった「お前を-KOROSU-」では、瓜がステージに用意され、刀を持った鬼龍院がそれを切る……“売り(瓜)切り”というダジャレパフォーマンスを披露し、「売り切り侍! お疲れ様でした!」と歌広場が締めた。なお、この演出のために鬼龍院は抜刀の教室に通ったという。


 ライブの中盤は恒例の体をはったチャレンジ動画の時間だ。「暗闇バトルロワイヤル」と称し、暗闇の中で相手の体にとりつけられた紙風船を割り合うという競技(?)に、観客は大爆笑。


パンケーキからダンボール機関車まで繰り出されるネタ演出
 そして続いても、毎度おなじみメンバー出演によるラブコメ寸劇へ。今回は天才パンケーキ職人・ダルケンイチ(樽美酒)に弟子入りを志願する鬼龍院と喜矢武、そしてウェイトレスの歌広場による恋愛劇に合わせて「燃やして! マイゴッド」、「いつもと同じ夜」を披露。そして「スイートマイルーム」では、鬼龍院と喜矢武が実際にパンケーキを焼くというパフォーマンスに観客は驚愕。喜矢武の投げたパンケーキをキャッチしそこね、倒れた瞬間に大道具の机をドリフばりに壊してしまうハプニングを起こす鬼龍院。なお、落下したパンケーキは樽美酒がしっかり食べていたのでご安心を。


 歌広場による物販紹介から始まったMCタイムでは、突然喜矢武がボリボリと黒い物体を頬張りだす。慌てて鬼龍院が問いただすと「石炭を食べると元気になる」というのだが、これはもちろん次の曲「#CDが売れないこんな世の中じゃ(偽)」への前振りで、曲間で子供向け番組の機関車そっくりに扮した喜矢武が登場。その後の「アモーレ」では、そのままの姿でメンバーと共にアリーナを一周した(これは正直文字で伝えきれないので、掲載された写真を確認して欲しい)。


 ライブ後半戦は「あの日君を傷つけたのは」から始まり、「毒グモ女(萌え燃え編)」、「†ザ・V系っぽい曲†」とアッパーチューンで畳み掛け、本編ラストは「女々しくて」で締めくくられた。


■そして『ロボヒップ』結末へ
 アンコールでは鬼龍院、喜矢武、歌広場、そして「樽美酒はお腹を抑えてトイレに行った」ということで、ロボヒップが登場。「かっこいいな英語って」では、クイズ番組出演経験も多い歌広場に埼玉のご当地クイズが出題される。しかし全問不正解していまい、罰ゲームとしてロボヒップの尻を押し付けられてしまう。その感触で歌広場は「こんなのお尻じゃない!」と言うと、目が冷めたかのように、「これまで続けてこれたのは研二さんのお尻のぬくもりがあったから、こんなお尻では良いリアクションはできません!」と他のメンバーにも呼びかける。ここでロボヒップに下剤を盛られたという樽美酒が登場し、ロボヒップと乱闘に。スクリーンには樽美酒を大気圏へ連れていき抹殺しようとするロボヒップが映し出されるも、冒頭の映像内で鬼龍院のパソコンで違法ダウンロードサイトを利用していたことが原因で、ウィルスに感染していたことが発覚、動作不能になり墜落してしまう。東京上空から落下してロボヒップは粉砕。あわや樽美酒も……と思いきや、日頃の筋トレの成果が発揮され東京スカイツリーにつかまり九死に一生を得たのであった。


 生還を喜ぶ3人に「本物のゴールデンボンバーをみせてやろうぜ!」という樽美酒の声から始まった「イヤホン」で、『ロボヒップ』の物語は幕を閉じたのであった。


■まさかの樽美酒熱唱、SNOWで加工の歌広場
 ここで唐突に告知映像が流れ、樽美酒が作詞、作曲、そしてボーカルをつとめたというシングル『タツオ…嫁を俺にくれ』がリリースされることが発表されると、客席からは驚きと喜びの混じった声があがり、そのままCDジャケットの衣装で樽美酒が登場し、「タツオ…嫁を俺にくれ」を熱唱。ちなみにタイトルにある「タツオ」とはゴールデンボンバーのアレンジ等を手がけるtatsuo氏のことであり、樽美酒とは先輩後輩の関係であることも知られている。「(曲を作ってる間は)ちゃんと愛した!」と宣言する樽美酒にツッコミを入れるメンバー。「クリーンなバンドなので安心してください」と鬼龍院。


 今回のツアーは構成を詰めすぎて、MCをする時間がなかった、とメンバーひとりひとりにコメントを求める鬼龍院。


「ライブ終わって帰ってシャワー浴びて寝るんでしょう。どんなに楽しい夢をみても、今日のライブよりきっと楽しくないと思います。そのくらい楽しかったです!」(歌広場)


「最近思ったんだけど、毎年大きな会場で当たり前のようにやらせてもらってますけど、皆さんのおかげだなと思っております。ハハッ。次のツアーも決まってないですけど、また遊びに来ていただけたら。僕もテレビゲームでもしながら待ちたいな」(喜矢武)


「これは一生忘れられない、皆もそうかな? 今日は素敵なライブでした!」(樽美酒)


「ゴールデンボンバーの“ブーム”は、落ち着いたと思うんです。これだけ集まってくれるなんて、まだまだ行けると感じました。このツアーに力をすげえ注いだので、もう一回やれと言われたらキツイ。でも、皆がひっぱりあげてくれたらやりますんで、求めてください」(鬼龍院)


 感動的な空気になったところで、「進化しているのはメンバーだけじゃない、とくに映像スタッフが進化している」として、あみだくじで選ばれたメンバーひとりがその場でメイクを落とすことに。カメラアプリ・SNOWで加工された顔がスクリーンに映し出されるため、スッピンでも大丈夫という仕組みだ。なお、この日の犠牲者(?)は歌広場。自分だとネタ的に美味しくないとガックリする彼をメンバー全員が励まし、「ultra PHANTOM」ではガッツリSNOWで加工された歌広場がスクリーンにアップになった。


 最後の記念撮影では、開演前の占いサイトの結果が「大凶」のお客さんが、スマホのライトを照らすと、客席から文字が浮かび上がるというギミックを用意していた。ちなみに前回のツアーでも同様の試みが行われていたが、「皆が意外とサイトにアクセスしてなかった」という理由で失敗に終わったのだが、今回はまさかのサイト側のトラブルによって再び失敗に終わった。


 最初から最後まで過剰なほどにネタを詰め込んで、奇跡的なバランスを保っていたゴールデンボンバーのワンマンライブ。“ブーム”が落ち着いてもファンの心を掴みつづけている理由は、常に前例のないことに挑戦しているフロンティア精神と、常に観客を楽しませようとするエンターテイメント精神を両立させているからかもしれない。次のツアーを心待ちにしていたい。(藤谷千明)


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  • バンドしててメンバーが楽しそうなのと、ファンサービスの為に体を張る芸人魂がいいんだよ。
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