20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩002-9】シンクの下の「無法地帯」をどうにかしたい![収納編](Cさん・34歳)
引き続き、第2回目のクライアント・東京の新宿区に住むCさん(34歳)のお部屋です。
前回は、キッチンに溜まった汚れを簡単に落とす方法をお伝えしました。今回は、「キッチンの収納法」をお伝えします。
まずは、キッチンに置かれているモノを、すべて外に出しましょう。
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掃除グッズや殺虫剤が出てきましたが、キッチンで使うモノ以外は、それぞれ別の場所へと移動しました。
モノを出したら、アルミシートを忘れずに!
ゴミと汚れだらけだったキッチンの戸棚を掃除した後は、前回の記事でも紹介したように、100円ショップのアルミシート(100円/税抜)を敷きました。この一手間があるだけで扉内が明るくなり、今後の掃除も楽になります。
時間を巻き戻し、戸棚を掃除する前の状態から見ていきましょう。まずはシンク下の戸棚スペースから。
右側に調味料、左側には食器類とざっくり分類はされているようですが、いかにも取り出しにくくて、戻しにくそうです。Cさん宅のように、湿気やゴキブリに悩まされている場合、ここに調味料を置くのは衛生的に心配です。この場合、どこに入れるのがベストでしょうか?
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Cさん宅のような状況であれば、調味料や食材は、冷蔵庫へ入れるのが正解です。ここならゴキブリも入れませんし、匂い移りの心配もありません。ちなみに、冷蔵庫を整理する時は必ず、今日買ってきた食材を入れるための「空きスペース」を確保しましょう。
シンク下には「食器類と水のストックだけ」が正解
暗かったシンク下の収納スペースが、明るくスッキリとした空間に変わりました! キッチンの収納は、使用頻度や動作を考えながら進めていきます。
友だちと家飲みすることも多いというCさん。そのため、グラス数が多めです。いつも、取り出すときに不安定だったワイングラスは、ダイソーのcoloristシリーズ・ファイルボックス(100円/税抜)に、キッチンシートを敷いて収納しました。このファイルボックスは、100円ショップのアイテムの中でも奥行きのサイズが1番大きいのでオススメです。小さなお皿は、ダイソーのスクエアボックス(100円/税抜)へまとめました。合計300円(税抜)です。
調理中の作業を考えると、コンロ下にはフライパンや鍋を置くと楽になります。なのに、掃除道具や殺虫剤が置かれています。ちょっともったいない使い方ですよね。
無印良品にそっくり!? キャンドゥの「フラワーベース」
コンロ下には、フライパンと鍋のほか、お玉やターナーなどを立てて収めました。使用しているのは、キャンドゥのフラワーベース(100円/税抜)です。無印良品のキッチンツールスタンド(890円/税込)にそっくりな形状なので、ツール入れにぴったり! 左側には、靴の空き箱を再利用してゴミ袋入れを作りました。
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キッチンツールは、コンロまわりに吊るす収納のほうが、ワンアクションで使うことができて楽なのですが、油汚れの掃除をこまめに出来ないタイプにはオススメしていません。Cさんの性格や作業動線にあわせた、継続しやすい収納法です。
改めて、今回片付けた場所をチェックしましょう。
使わないモノを捨て、残ったモノたちの「モノの住所」を決めないと、いくら掃除や片付けをしてもすぐ散らかります。「片付かない片付け」を繰り返すことになり、ストレスと汚れだけが溜まっていきます。
100円ショップの収納ボックスを使い「モノの住所」を徹底的に決めてしまえば、時間やお金のムダが確実に減ります。
かさばりそうな収納ボックスを多く揃えるのは、「余計なモノを買いたくない」と考える人に敬遠されがちです。ですが、いくら掃除をしてもすぐに散らかるという人ほど「モノの住所」の徹底にチャレンジしてみてください! モノの居場所が整うほど、不要なモノが目立つようになります。そうすることで、自分で管理できる量と、実際に使うモノの量がわかり「必要なモノ」だけが見えてきます。
【煩悩002-9】の「キッチンの収納」に使用した金額は、合計400円(税抜)です。
→次回【煩悩002-10】は、Cさん宅のお片付け完結編です。「キッチンの収納 その2」と「まとめ」をレポートします。
(毎週月曜更新・次回は8月20日予定)
<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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