アラフォーは悩む時期? 理由と解決方法を心理学で解説

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2018年08月30日 11:02  ノーツマルシェ

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ノーツマルシェ

乳幼児ママのサポートコーチの筆者のもとには、乳幼児ママのみならず、アラフォーの働く女性達からの相談も多く寄せられます。中でも、「自分の人生、これでいいのかな」と、漠然とした悩みを抱えるアラフォー女性が多いです。どうやら多くの女性にとって、”アラフォー”は大きな分岐点のようです。なぜアラフォーになると悩むのでしょう? 今回はその疑問や不安を心理学から解説し、その解決方法を探っていきます。


 


■ 40歳は人生の正午


心理学者のユングは人生の後半期は40歳ごろから始まるとし、40歳を人生の正午と呼びました。ユングによると、40歳は人生の前半期から後半期へと移行する転換期、危機をはらんだ時期でもあるのです。40歳頃には人生の前半期を振り返り、自分の内面的な生活を重視することが大切だとユングは説いています(※1)。転換期は、今までの価値観や常識が根底から揺れ動くことが往々としてあります。今まで通りにはいかない人生に、ジレンマや不安を感じるのも、人生の転換期ゆえかもしれません。


 


■ アラフォーは人生の転換期


このように、多くの方にとってアラフォーは悩める時期です。ユングの説のとおり、「40歳は人生の正午で転換期」と捉えると、悩みを抱えるのは当然なのかもしれません。今まで、順調に進めてきた人生は中断され、全てが膠着状態と感じたり、次なる道が見えず不安を感じたりするかもしれません。しかしながら、一見、不調に見える時期は次なる段階への準備期間なのです。ここで、自己認識を深めると、次のステップがとても楽に過ごせます。自分の心から納得する道を選ぶことで、より豊かに満足感あふれる人生となります。


 


■ アラフォーは人生最大のターミナル駅に到着するタイミング


人生を電車の旅に例えるのならば、アラフォーはターミナル駅に到着するタイミングです。電車は減速し、ポイントを通過するためガタガタと揺れます。電車が揺れると腰は痛いし、順調だった旅が一時中断されるような気分を味わうかもしれません。やがて電車は、あなたが今まで見たこともない大きなターミナル駅に到着をします。さて、これからあなたはどこに向かいますか? 電車を乗り換えるのもいいでしょう、この駅で降りてみるのもいいでしょう。駅のコーヒーショップで一息つくのもいいかもしれませんね。でも、行動を起こす前にまずはターミナル駅の総合案内所で、地図を手に入れませんか? 自身の現在地を把握して、現在地の全体像を把握すると自分の行きたい場所も自ずと見えてくるものです。


 


いかがでしょうか? カウンセラーは、いわば総合案内所の案内人です。人生の旅を続けるのはあなた自身ですが、一人で旅をするわけではありません。自身の立ち位置を見失った時や、道に迷った時は、総合案内書に立ち寄ってみませんか? きっと、あなたは的確な地図やヒントを手にすることができるはずです。


[執筆:久保木 惠子(乳幼児ママのサポートコーチ) ]


 


【参考】


※1. 山下富美代(2002)『図解雑学 発達心理学』ナツメ社


※この記事の執筆者:久保木恵子(乳幼児ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。


※写真:PIXTA、本文とは直接関係ありません


 


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