ジョー・コールが鍛え抜いた体でリングに上がる カンヌ話題作『暁に祈れ』予告編公開

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2018年10月17日 21:02  リアルサウンド

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 第70回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門にも出品された映画『暁に祈れ』の予告編が公開された。


 参考:動画はこちら


 本作は、汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化した実録アクション。


 ボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になり、逮捕されてしまう。ビリーが収容されたのは、タイで最も悪名高い刑務所。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった。死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。 


 監督は、『ジョニー・マッド・ドッグ』のジャン=ステファーヌ・ソヴェール。極限状態の中、孤立奮戦する主人公ビリーを『グリーンルーム』『きみへの距離、1万キロ』のジョー・コールが演じている。コールはボクサー役を務めるため何か月も肉体改造に励み、過酷な30日間の撮影に挑んだ。


 今回公開された予告編では、収容人数を超えた囚人たちで溢れかえる刑務所の劣悪な環境、ムエタイ・クラブの存在を知ったビリーが練習に取り組む姿や、他の刑務所との試合に抜擢され、仲間たちの想いも背負いながらリングに向かう様子も見ることができる。なお、予告編のナレーションを『PRIDE』『RIZIN』など格闘技の「煽り映像」でも知られるナレーター・声優の立木文彦が務めている。


 なお、監督のジャン=ステファーヌ・ソヴェールは、撮影場所に本物の刑務所を使用し、主要キャスト以外は実際の元囚人やボクシングチャンピオンを起用。本編ではタイ語を知らないビリーの恐怖を観客に味わわせるために余計な字幕は一切入れず、ビリーの息遣いまでも伝わるよう、音響にもこだわり、本作の迫力を重視した。


 そのこだわりについてソヴェール監督は「私は観客に“能動的” になってほしいと思いました。ただ映画を遠くからエンターテイメントとして眺めるだけではなく、ボクサーや囚人の視点から感じ取り、直感的な方法で、ビリーの人生を経験してもらいたかったのです」と語っている。 (リアルサウンド編集部)


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