『世界一難しい恋』で注目の女優・清水富美加、なぜバラエティでも引っ張りだこに?

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2016年04月28日 06:01  リアルサウンド

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リアルサウンド映画部

 大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)でヒロイン役をつとめる波留の同僚・堀まひろ役を演じている清水富美加。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日)『HK 変態仮面』などのヒロイン役を経て、NHK連続テレビ小説『まれ』でブレイクを果たした。そして、5月21日に放送される『叡古教授の事件簿』(テレビ朝日)ではゴールデン帯で初のヒロイン役に抜擢されるなど、破竹の勢いでお茶の間に進出してきている。


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 気になるのは、女優としての活躍する一方で、バラエティ番組からも引っ張りだこということだ。4月からベッキーの後任候補として『にじいろジーン』(フジテレビ系)の新レギュラーに選ばれたことは大変話題になったが、そのほか音楽番組のMC、ラジオ放送のパーソナリティを務めるなど、女優の枠を越え幅広いフィールドで活動している。
   
 彼女の魅力と言えば、その人当たりの良さやインパクトの強いキャラクターがまず挙げられる。デビューのきっかけとなったオーディションのエピソードを聞かれると「わざとマイクに頭をぶつけたり、計算でキャラを演じてた」と告白したり、胸がないと言われたら「はい、Aカップです」と即答するなど、自分のことを“笑いのネタ”として赤裸々に語れる潔さが、番組内で多くの見せ場を作っていくのだ。その勘の良さから“芸人が共演したくなる若手女優No.1”とも呼ばれ、近年増えてきている“バラエティ番組でも活躍できる女優”のポジションを確立した。


 2015年7月25日に初めてラジオ放送「オールナイトニッポンR」のパーソナリティを務めた際は、ベテランの芸人でさえ放送作家とやりとりしないと時間がもたないものを、持ち前の明るさを武器にひとりで2時間語り尽くし、20歳の女優とは思えないほどのトーク力を発揮。その内容も面白いだけではなく、「オールナイトニッポン、凄くないですか? オールナイトなニッポン。パーティーピーポーな、アハハハ。48年もオールナイトニッポン。アハハハ」と5分以上ひたすら番組名をイジっては笑い、「これは録音なんで、この放送はお家で聞きたいんですけど寝ている可能性が全然ありますので、ツイッターでつぶやいたりメールを送っていただいても私には届いていない可能性があります」とぶっちゃけ、大物ぶりを見せた。さらに、その時のトーク力が認められたのか、2016年1月からは『清水富美加 みなぎるPM』というラジオ番組もスタートすることに。テレビや映画だけに留まらず、ラジオ放送にまで進出している状況を考えると、清水のキャラクターは世間からも好意的に受け止められていると言える。


 そんな清水富美加の人気と実力を決定付けたのは、やはり土曜朝の激戦区である8時台の情報バラエティ『にじいろジーン』に抜擢されたことだ。ベッキー出演の番組は高視聴率のものが多く、各事務所がその後釜を狙っているのは言うまでもない。その上、清水が所属する事務所には、菊地亜美やマギーをはじめとする、バラエティの常連たちがいる。しかし、それらを押さえてのレギュラー獲得はやはり実力が評価されてのものなのだろう。はじめは大抜擢という印象を受けたが、実際に放送を観てみると選ばれたことにも納得がいった。前任者が空席だった期間はどうしても負のイメージが番組にまとわりついていたが、彼女のポジティブオーラやフレッシュさがそんなムードをかき消し、『にじいろジーン』の新たなるスタートの起爆剤として番組に大きく貢献した。2013年に出演した舞台版『心霊探偵八雲 いつわりの樹』のインタビューでは、「今は、お芝居のお仕事が多くなってるんですけど、最初は歌手になりたかったんです。でも、事務所に入った時は、モデルになりたくて、その次が芸人版ベッキーさんみたいな、タレントになりたくて。で、今に至るんですが。今は、お芝居中心にやっていきたいって思ってます」(引用:+ actインタビュー)と語っているように、女優業とタレント業を両立している現在の状況は必然的なものだったのかも知れない。


 とはいえ、本業は女優。両輪で活躍する同年代の女優の中でも、頭一つ抜け出た存在であることは間違いないが、その真価が問われるのはこれからだろう。バラエティ番組やツイッターでユニーク発言をしているからこそ、女優としての芯の強さを見せたときに生まれるギャップが今後の武器になるとも言える。『世界一難しい恋』は、第2話の時点で平均視聴率が12.9%と、今季クールの中でも高い視聴率をキープしているため、清水の姿も自然と多くの視聴者の目に触れることになる。ラブコメディも清水にとっては相性のいい舞台と言えるので、そのポテンシャルをより発揮していけるのではないだろうか。本人がよく「たぎる」という言葉を使うが、女優としても、もっともっと「たぎって」我々を楽しませていただきたい。(本 手)


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  • この子に罪はないけど、うちの家族は全員嫌い。リアクションとか大袈裟過ぎるし面白くないから。
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