チェルシーとマンチェスター・Cは、欧州スーパーリーグ(ESL)への参加を再検討しているようだ。20日、イギリス紙『ガーディアン』が報じた。
チェルシーとマンチェスター・Cは18日、マンチェスター・Uやリヴァプール、トッテナム、アーセナルらとともに、欧州の強豪12クラブによる新大会の創設を発表した。これに対し、チャンピオンズリーグなど既存の欧州大会を主催するUEFA(欧州サッカー連盟)や各国連盟、大会不参加のクラブは猛反発。また、現役選手からも次々と批判の声が上がっている。
ESLへの参加を打診されている別のクラブの有力幹部が『ガーディアン』紙に語ったところによると、チェルシーとマンチェスター・CはESLへの参加を迷っているようだ。両クラブは、ESL発表後の世論の反発や政府、リーグからの圧力の高まりを受けて、20日にスイスで行われている欧州サッカー連盟(UEFA)のコングレスで撤退に関する議論を行ったという。
同紙によると、ESLに参加する12クラブのうち、半数は絶対的にESLを支持する“狂信者”だと考えられている。その他のクラブは、財政的に有利になると考えて加盟したか、あるいはUEFAから(CLの配当見直しなど)譲歩を引き出すことを目論んで加盟したか、あるいは参加できないことを恐れてしぶしぶ参加したかのいずれか。チェルシーとマンチェスター・Cは、後者の陣営に属すると考えられているようだ。
ただ、ESLに反対している組織の別の有力な情報筋は、『ガーディアン』紙に対し、「いくつかのクラブが考え直すことを望んでいるが、直接的な証拠はない」と慎重な姿勢を見せているという。