私は昔から子どもが大好き。「保育士や幼稚園の先生になりたい」と考えていたこともあります。結婚したらすぐにでも子どもが欲しいと考えていました。今の夫、当時の交際相手だったユウヘイも子どもが好きで、その意見に賛成してくれました。しかしいざ結婚してみると、なかなか子どもに恵まれません。
大変な不妊治療を経たということもあり、私たち夫婦、とりわけ私は娘のアリサのことが愛おしくて仕方がありません。可愛い可愛い私のアリサ。アリサが私の元に来てくれたことを、「世界一の幸せ者だ」と思えたくらいです。
しかし先日、ショッキングなことが起こりました。
私はいつも通りアリサとスキンシップをとろうと近づきました。こう言いながらハグをするのが、アリサが生まれてからの日課。1日だって欠かしたことはありません。しかしその日は違いました。なんとアリサが拒否をしたのです。
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言葉がありませんでした。あんなに可愛かったアリサ、私の天使だったアリサ。ハグを拒否されてしまったことで、まるで目の前にいるのに別人のようです。私は大きなショックを受けてしまいました。
その夜は家族が寝静まってから、1人で昔の写真を見ながら静かに泣きました。
小さいころの写真を見れば見るほど寂しくなってきます。どんなに願ってももうあの愛おしい日々は戻ってこないのです。とはいえアリサの言う通り、アリサも高校2年生。心が大人に近づき始めるのは当然のことです。私だってアリサがずっと子どもじゃないことくらいはわかっていましたし、こんな日が来ることも覚悟していました……。
生まれた瞬間から、目に入れても痛くないほどに可愛がっていた娘のアリサ。まわりから「過保護」と揶揄されても愛しいアリサを可愛がり続けました。
しかし高校2年生になったアリサは、私からのスキンシップを拒否。「子どもっぽいから」ともうそろそろ終わりにしたいそうです。私は雷に打たれたようなショックを受けてしまいました。ずっとアリサだけを生きがいにして生きてきたのに……。
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【中編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・チル 編集・横内みか