私は、これまでの人生で「スーパーで買ったお総菜をお皿に移し替えなきゃ!」と思ったことが一度もないのです。自分の実家を思い出しても、母がたまに買っていたお総菜は、トレーごと温めて食卓に出ていましたし、ソレが当たり前と思っていました。
しかも今は私、首も座らない赤ちゃんを育児中。そもそも家事がしんどいからお総菜に頼っているのです。それなのに「お総菜を皿に移し替える」なんて余計な家事までできない……それともお皿洗い、これからはカズキがやってくれるのかしら? できもしないくせに、産後でクタクタな人に、ムダな労力をかけないでほしいです!
ひとまず、カズキを黙らせることに成功しました。カズキの実家では、買ってきたお総菜は、トレーからお皿に移し替えるのが当たり前かもしれません。自分は何もしないのに「子どもの食育が〜」なんて語らないでいただきたい!
この日はたまたま夜中の授乳後、哺乳瓶を置きにいったのです。すると、休日前の夜は家で映画を楽しむことが多いカズキの姿がありました(すでにこの時点で育児に対する温度差を感じているのですが)。
小腹が減ったのでしょう。カズキはカップ麺を食べていました。ん……カップ麺は……そのまま食べていますね……。
カップ麺をわざわざ別の容器に移し替えて食べるなんてバカバカしい行為ですが、カズキの「買ってきたものはお皿に移し替える理論」からすれば、カップ麺だって移し替える……はず。
|
|
【後編】へ続く。
原案・編集部 脚本・煮たまご 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙