ラブホで浮気していたら“事後”の彼女と鉢合わせ。お互い遊びだと思っていたら…フラれてしまったワケ

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2024年06月16日 16:30  日刊SPA!

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※画像はイメージです
 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

 さて、今回ご紹介する賢人さん(仮名・27歳)は、偶然にも自分の浮気バレと彼女の浮気発覚が同時に起こったそうで……。

※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

◆下北沢で働く人だけが参加できる“下北飲み”

 舞台は東京都世田谷区にある下北沢。

 音楽好きや古着好きが集まる街としても知られる下北沢は、オシャレなカフェやバーもあれば、流行りの料理を提供する飲食店や年季の入った居酒屋もある独特なカルチャーが魅力の街です。

 賢人さんは下北沢にあるレコード屋で副店長をしており、彼女・心美さん(仮名・22歳)も下北沢にあるカフェの店員をしていたそう。

「下北って街ぐるみで一体感があって、ひとつの大きな学校みたいな肌感もある街なんで、下北で働く人だけで集まる“下北飲み”がちょくちょくあるんですよ。カフェとかバーとかとか雑貨屋とか古着屋で働いている人たち、あとはデザインオフィスに勤めてるデザイナーとかカメラマンとかが集まるんです。かっこよく言えば“下北内の異業種交流会”なんですけど、かわいい子とかイケメンと知り合いたいっていう下心で参加してる人も多いんで、 “下北内の合コン”っていう側面も強いですね。俺が心美と出会ったのも“下北飲み”でした」

◆隣に座ったぽっちゃり女子をお持ち帰り

 一度“下北飲み”に参加した人が、次は友達の下北民を連れてくるなどして、ネットワークがどんどん広がっていくという。だいたい5〜10人程度で飲むことが多いが、年末年始などは20〜30人規模になることもあるとか。

「当然、あちこちで色恋沙汰があって、お持ち帰りしただの、されただのの話は日常茶飯事。俺もある日の“下北飲み”で心美が参加してなかったのをいいことに、隣に座った初対面のムチムチぽっちゃり女子をお持ち帰りしたんです」

 三次会中にその子と抜け出して、駅近にあるラブホに行った賢人さん。

「フロント前のパネルでどこの部屋にしようか選んでいるとき、上の階から降りて来たエレベーターが開いて、キャハハと甲高い聞き馴染みのある声が……。振り向いた瞬間、その声の主の女とバッチリ目が合ったんです。はい、心美でした(苦笑)」

◆ラブホで遭遇は“下北あるある”?

 お互いギョッとしたものの、その場は他人のフリをして無言でやりすごしたそう。ちなみに心美さんは高身長のさわやかイケメンと手を繋いでおり、明らかに“事後”の空気感を漂わせていたそうです。

「『その男誰だよ!』っていう嫉妬で怒りのボルテージはMAXでしたけど、こっちはこっちでぽちゃ子ちゃんとホテルまで来てるんでね……。めっちゃ気まずかったですけど、その場ではなにも言えなかったです。まあけっきょく、俺もそのままチェックインして、やることはやってますし」

 なかなかの偶然というか、相当な運の悪さにも思えますが、実はそうでもないとのこと。

「これってけっこう“下北あるある”なんですよね。下北ってオシャレなイメージあるから、『そもそもラブホあるの?』って思ってる人も多いんですけど、駅周辺に2軒だけラブホがあって。だから“下北飲み”の流れで連れ込もうとしたらおのずと二択になるんで、知り合いとばったり遭遇するのは、そこまで珍しいことじゃないんです」

◆彼女のほうは浮気ではなく本気だった

 翌日、賢人さんと心美さんは直接会って話し合い。

「浮気はしましたけど俺は心美が大好きだったんで、お互いに遊びなら水に流して付き合っていきたかったんです。でも心美は会った瞬間に『ごめん、別れてほしい』と。彼女のほうはただのワンナイトじゃなくて本気だったようで。俺は別れたくないとすがったんですけど、最終的にLINEブロックされて終わりました」

 賢人さんの自業自得ではありますが、心美さんが遊びではなく本気で高身長イケメンのことを好きになっていたのであれば、遅かれ早かれ破局していたのでしょう。

 その後、“下北飲み”のネットワークで心美さんとそのイケメンが付き合い始めたと耳に入ってきたそうで、賢人さんは心美さんに未練たらたらながら、あきらめることに。

◆元カノの新彼氏とラブホで再び遭遇

 ですがそれから3カ月後、またちょっとした事件が起こり……。

「俺がまた違う子を下北のラブホに連れ込んで、ご休憩でひととおり楽しんで、部屋から出たら同じフロアの別の部屋の扉も開いたんです。そこから出てきたのは……例のイケメンだったんですよ! 心美と付き合ってるはずなのに別の女とホテルに来てやがったんです!! いくら知り合いと遭遇するのが“下北あるある”と言えど、ここまで偶然が重なるのはかなりレア。これはもう復縁するチャンスを神様が与えてくれたんだって思って、ソッコーで心美にチクッてやりました(笑)」

 LINEはブロックされたままだったので、賢人さんはインスタのDMで「お前の彼氏、浮気してるぞ」とメッセージを送ったそう。

◆「どうせクズ男なら今彼のほうがマシ」

「心美からの返信はすぐに来ました。さすがにショックを受けてるっぽかったです。それからDMでやりとりを続けて、俺は好感度が上がるように彼女をやさしく慰めつつ、『あんな男とはもう別れろよ。俺のほうがいいだろ?』って復縁を匂わせたんです。そしたら『どうせ浮気するクズ男なら今彼のほうがマシ』と冷たく言い切られ、インスタもブロックされました(苦笑)」

 ――賢人さんに同情の余地はありませんが、心美さんの男運の悪さ……もとい、男を見る目のなさもけっこう問題な気がしてなりません。<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi

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