梁石日さん死去、87歳=作家、「血と骨」など

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2024年06月29日 20:01  時事通信社

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時事通信社

梁石日さん
 在日コリアン社会をリアルに描いた「血と骨」などで知られる作家の梁石日(ヤン・ソギル、本名正雄=ジョンウ)さんが29日午前、老衰のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。大阪市出身。葬儀は親族で営む。後日、お別れの会を開く予定。

 在日コリアン2世として生まれ、経営する印刷会社の倒産後に上京。タクシー運転手の経験を元に書いた「狂躁(きょうそう)曲」でデビュー。同作は崔洋一監督により「月はどっちに出ている」として映画化され、大ヒットした。

 在日コリアンの鉄くず窃盗団を描いた94年の「夜を賭けて」は直木賞候補に。実父をモデルに凶暴な男の栄光と転落を生々しく描いた98年の「血と骨」は山本周五郎賞を受賞し、崔監督、ビートたけしさん主演で映画化もされた。他の作品に「Z(ゼット)」「闇の子供たち」など。 

このニュースに関するつぶやき

  • 謹んで御冥福をお祈りいたします。87歳、老衰死か…主張の是非、感覚の合う合わないはあるにせよ、本質的には「のたうち回りながら、腹を割いて骨を削って内臓の血で記す」不器用で誠実な作家だったと思う。
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