サザンオールスターズ「いったんこれで卒業」最後の夏フェス「ロッキン」異例の最長100分熱唱

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2024年09月23日 20:01  日刊スポーツ

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「ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA」で手をつないで歓声に応えるサザンオールスターズ

サザンオールスターズが23日、茨城・ひたちなか市で、「ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA」の大トリに出演した。サザンオールスターズにとっては最後の夏フェスとなった。「ROCK IN−」史上最長の約100分、19曲のステージを行い、5万人の会場を熱狂で包んだ。全国の映画館でもライブビューイングが開催され、サザン最後の夏フェスを、20万人以上が見守った。


午後5時50分、サザンオールスターズの5人がステージに登場した。ボーカル&ギター桑田佳祐(68)ベース関口和之(68)ドラムス松田弘(68)キーボード&ボーカル原由子(67)パーカッション野沢秀行(69)が並び手をつないだ。大歓声と拍手で、期待と温かい空気が流れた。


オープニングは1作目のアルバム「熱い胸さわぎ」に収録の「女呼んでブギ」。会場を一気にサザンの雰囲気に変えた。桑田は「こんばんはーー! ロッキン最終日でーす! 最後にのこのこ出てまいりました。今日を心から楽しみにしていました!」と叫んだ。


その後は、新曲「ジャンヌ・ダルクによろしく」や「いとしのエリー」「真夏の果実」「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」「ミス・ブランニュー・デイ」などのヒット曲を次々に披露した。


涼しさを感じる天候になり、桑田の「いい天気にしてくれてありがとう!」との言葉に実感がこもっていた。夏フェス卒業は、年々酷暑が続く夏の季節に、平均年齢約68歳のメンバーが野外ライブをする現実と向き合いつつ、後進のミュージシャンに夏フェスの未来を託したい思いがある。この日のために用意した演歌調の短い曲では「夏フェスは暑すぎて じいさんとばあさんは goodbye」と歌ったり「泣かないで渋谷さん 緑黄色社会のみなさん、これからもよろしく。ヤバTも最高!」と、今年、社長を退任したロッキング・オン・グループ会長の渋谷陽一さんへの感謝や、ステージに出演した緑黄色社会やヤバイTシャツ屋さんら後輩たちへのエールを歌にした。


アンコール2曲目、この日最後の曲「勝手にシンドバッド」では、この日出演したヤバイTシャツ屋さん、ももいろクローバーZ、緑黄色社会、Creepy Nuts、WANIMA、THE YELLOW MONKEYがステージに登場した。花火も上がり、会場は大熱狂に包まれた。


桑田が「夏フェスは最後とはいえ、秋はね…」と喜ばせる場面もあったが、最後のMCでは「いったんこれで卒業させていただきますけど、若いすばらしいアーティストたちに頑張っていただいて、すばらしいこのフェスが永遠にあることを信じています」と期待を寄せた。


約100分、19曲の楽曲は、70年代、80年代、90年代、00年代、10年代、20年代すべての時代からピックアップされ構成された。約100分のパフォーマンスは同フェスでの単独アーティストの演奏時間では、歴代最長だという。


夏フェスは卒業となったが、今冬発売は16枚目のオリジナルアルバムを制作中。桑田は「皆さん、またどっかでお会いしましょう!」とメッセージを送り、結成47年目も歩みを止めないとあらためて宣言した。【小林千穂】

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