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ジャズドラマーの猪俣猛さんが4日に老衰により88歳で亡くなったことが9日、分かった。自身が創設した「RCCドラムスクール」公式X(旧ツイッター)が発表した。葬儀については近親者による家族葬を行い、後日に故人をしのぶ会を開催するという。
兵庫県宝塚市出身の猪俣さんは日本ジャズ界の重鎮ドラマー。1976年に都内で「RCCドラムスクール」を設立し、後輩の育成と教育に力を注いできた。
また、作曲家の筒美京平さんが手がけた尾崎紀世彦さん(12年死去)の大ヒット曲「また逢う日まで」(71年)のレコーディングに、同じくジャズ界のベーシスト寺川正興らと参加。猪俣さん独特の緩めのチューニングによるタムドラムがイントロで入るなど、ジャズの息吹を歌謡曲に吹き込んだプレーはドラマーの間で語り草となっており、オールラウンドで活躍するドラマーの先駆けともなった。尾崎さんとはその後もライブなどで交流を続け、尾崎さんが亡くなった際の「しのぶ会」では発起人の1人として名を連ねた。
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▼発表全文
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猪俣猛の音楽を愛してくださったすべての皆様
RCCドラムスクール創始者、そして日本を代表するドラマー猪俣猛は、令和六年十月四日、療養先の病院にて、老衰のため永眠いたしました。享年八十八歳でございました。ここに生前のご厚誼に深謝し、謹んで通知申し上げます。
七十年以にわたる音楽家としての活動の中で、多くの方々に支えられ、深いご縁を賜りました。本来であれば、皆様お一人お一人にご連絡を差し上げるべきところではございますが、このような形でのお知らせとなりますことをお許しください。
葬儀につきましては近親者による家族葬として執り行い、後日、故人を偲んでいただける機会を設けさせていただく所存です。その際には、あらためてご案内申し上げますので、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
“イノさん”の愛称で親しまれ、新しい挑戦を続けてきた猪俣猛。その折々で皆様に温かくお力添えいただいたことが、つねに大きな励みとなっておりました。故人に代わり深く感謝申し上げますとともに、ありし日の姿を心に留めていただけば幸甚に存じます。
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令和六年十月九日
株式会社アール・シー・シー
代表取締役山本雄一
RCCドラムスタール講師一同
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