アビスパ福岡は31日、長谷部茂利監督が今シーズン限りで退任することを発表した。
長谷部監督は、2020年に福岡の監督に就任すると、初年度でJ1昇格へと導き、その後もクラブ記録を数々更新。昨季はYBCルヴァンカップでクラブ史上初のタイトルをもたらし、今季までクラブ史上最長となる5シーズンに渡って指揮を執ってきた。
クラブは来シーズンも続投を希望していたが、長谷部監督から退任の申し入れがあったため、クラブはその意思を尊重。現契約期間満了をもって今シーズン限りで退任することになったと発表された。
福岡は退任のリリースで「これまでクラブの成長に多大なる貢献をしていただいたことに、改めて深く感謝申し上げます。なお、本来であればシーズン終了後に正式にお知らせする予定でしたが、残りのホームゲームをスタジアムで皆様と共に戦い、熱いご声援を監督やチームへ直接届けていただきたく、シーズン途中での発表といたしました。今シーズンのホームゲームは今週末11月3日(日・祝)の柏レイソル戦と、11月30日(土)の浦和レッズ戦の2試合のみとなります。ぜひスタジアムに足を運んでいただき、最後まで長谷部監督とチームへの後押しをよろしくお願いいたします」と、指揮官への感謝とともにサポーターへの共闘を呼びかけた。
長谷部監督は退任に際し、福岡の公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「まず初めに、ファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、AGA(※編集部注/アビスパ グローバル アソシエイツ)の皆様、そしてアビスパ福岡に関わるすべての皆様に、これまでいただいた温かいご声援と多大なるご支援に心より感謝申し上げます。
また、日々懸命に努力し、目の前の試合に全力で挑み続けてくれた選手たち、そしてチームを献身的に支え続けてくれたコーチやスタッフ、この5年の間に様々なクラブの新しい歴史を刻むことができたのは、彼らの努力、情熱と覚悟があったからこそだと思っています。
この場をお借りして、改めて心より深い感謝の意を表します。
退任にあたっては決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが、アビスパ福岡の未来を最優先に考え、ここで一つの区切りをつけることが最善だと判断いたしました。
アビスパ福岡は、これからも皆様に支えられ、一歩一歩着実に成長し、さらなる進化を遂げると確信しています。
ただ、今シーズンの戦いはまだ終わっておりません。残された試合で選手たちと共に良い結果を残せるよう、最後まで全力を尽くしてまいります。ぜひスタジアムで選手への力強い後押しをよろしくお願いします」