「イノシシを手で捕まえられる度胸必要」 駆除の男性が一部始終語る

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2024年11月01日 00:19  毎日新聞

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毎日新聞

中学校の体育館で捕獲されたイノシシ=福岡県久留米市で2024年10月31日、市提供

 4歳の女児らにタックルをしてけがをさせ、繁華街や市街地を逃げ回ったイノシシが31日夜、捕獲された。「イノシシを捕まえるには、手で捕まえられる度胸と、どう対処するかの判断力が必要だ」。駆除に当たった清水孝徳さん(70)=福岡県久留米市=が一部始終を語った。


 「イノシシを体育館に閉じ込めているから、どうにかしてほしい」。清水さんの携帯電話が鳴った。相手は市の担当者。体長約1・5メートルの雌のイノシシが久留米市の繁華街を走り回り、4歳の女児と50代の男性の2人にけがをさせ、体育館に逃げ込んでいたのだ。


 清水さんは市の鳥獣被害対策実施隊のメンバー。狩猟歴約30年のベテランで、これまでイノシシは何百頭も駆除してきた。


 「皆が迷惑しているので、行かなければいけないと思った」。現場に着いたのは午後7時半ごろだった。イノシシは体育館のすみに座ったような状態でいた。


 駆け付けた隊員は3人。早速、作戦会議を開始した。当初はヤリで駆除しようとしたが「子どもたちが使う体育館を汚してはいけない」と考え直し、2階から網を投げて動きを封じて捕まえる作戦に変更した。


 だが、会議中にイノシシが舞台前に移動。上から警察官が長い棒を使って追い立てようとしたが、ほとんど動こうとはしなかった。


 雌のイノシシはかみ付いてくることが多いというが「このくらいの大きさなら、どうかなるやろ(何とかなるだろう)」と決断。鉄パイプを使ってイノシシに脳しんとうを起こさせ、体育館の外に連れ出した後、処理した。


 無事に駆除を終え「これ以上、逃げ回らんでよかった」とほっとしたという清水さん。イノシシは珍しい赤毛で肉質が良くて軟らかいといい、肉は家で食べるか、知人に譲る予定だという。【山口響】



このニュースに関するつぶやき

  • やはり撲殺でしたか。本来なら市民の生命を守るという観点からすれば職務を果たしていない。猟師は山で猪を狩るのか本来の筋だ。猟銃は犯罪にも使われるが猟師から銃を取り上げたら誰がするの?
    • イイネ!4
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