岸壁に布テープ巻かれた男性遺体　殺害後に遺棄か　大阪・貝塚

　大阪府貝塚市の岸壁で両足や口元に布テープが巻かれた男性の遺体が見つかり、大阪府警は13日、男性が何者かに殺害された後に遺棄されたと判断し、殺人・死体遺棄事件として捜査を始めた。身元の特定を急いでいる。

　府警捜査1課によると、男性の遺体は貝塚市港の岸壁にある消波ブロックで、9日午後10時ごろに見つかった。両足を束ねるように布テープが何重にも巻かれ、口元も布テープで幾重にも塞がれていた。13日の司法解剖で、足をきつく縛られたことに伴う血流の低下で酸素が不足し、ショック死したと判明した。府警は、死亡後に遺棄されたとみている。

　男性は10代後半から20代後半とみられ、身長約163センチ。発見時、左手首から先がなかった。10月下旬に死亡したと考えられるという。いずれも黒色の半袖肌着とスエットズボンを着用。靴下は身につけていたが靴は履いておらず、身元が分かるような所持品は見つかっていない。

　現場は南海貝塚駅から北西に約1キロの工場などが建ち並ぶ地域。【斉藤朋恵、林みづき、岩本一希】