TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ

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2024年11月20日 18:40  AUTOSPORT web

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2024スーパーGTセパンテスト TCD開発車両の90号車トヨタGRスープラ
 トヨタ車の用品事業、そしてトヨタ/レクサスのモータースポーツ活動を担ってきたトヨタ・カスタマイジング&ディベロップメント(TCD)は11月20日にプレスリリースを発行し、2024年12月25日に株式会社トヨタ・ガズーレーシング・ディベロップメント(TGR-D)を設立、モータースポーツ事業を新設のTGR-Dに承継させると発表した。

 トヨタ・カスタマイジング&ディベロップメントは、特装車やモータースポーツ活動、TRDブランド用品の企画・開発・販売、トヨタ車の開発を担っていたトヨタテクノクラフト、輸出用の用品架装や販売を担っていたジェータックス、アフターパーツを担っていたトヨタモデリスタインターナショナルが2018年に統合して生まれた企業。アフターパーツとともに、トヨタ/レクサス車のモータースポーツ活動を担ってきた。

 手がけるモータースポーツ事業は、スーパーGT GT500クラスに参戦する車両の開発/供給、チームへの技術支援、全日本スーパーフォーミュラ選手権へのエンジン開発/供給、レクサスRC F GT3やトヨタGRスープラGT4といったカスタマーレーシングカーの開発・製造、ユーザーサポート、さらにワンメイクレースや、ラリーの運営、サポートなど多岐に渡る。

 そんなTCDから、モータースポーツ事業が新設会社に受け継がれることになった。今後は用品・特装事業を分割会社であるTCDに、新たに設立されるトヨタ・ガズーレーシング・ディベロップメント(TGR-D)にモータースポーツ事業を集約。それぞれの会社の特化した事業軸として明確にしていくという。

 新設のTGR-Dでは、長年にわたりレーシングカーの開発、レースイベントの企画・運営で培ったノウハウを最大限活かし「トヨタとともにモータースポーツを起点とした『もっといいクルマづくり』の強化・発展に寄与できるものと考えております。『モータースポーツ事業』を事業軸として注力することで、トヨタのモータースポーツ車両や市販車の開発にも貢献していきます」とプレスリリースでは触れられている。

 TCDは、これまで本社が置かれていた神奈川県横浜市港北区師岡町のまま変更はないが、新設のTGR-DはこれまでTCD湘南テクニカルセンターとなっていた神奈川県足柄上郡中井町境が本社所在地となる。また、TGR-Dの代表取締役社長には、これまでTRD本部TRD事業部部長を務めてきた寺尾健二氏が就任する予定だ。

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