中国軍が今週、台湾周辺に多数の艦船を展開したことについて、中国国防省の報道官は13日、「演習を行うかは必要性と情勢に基づき自主的に決定する」と述べ、軍事演習を実施したかどうかについては明言を避けました。
台湾メディアによりますと、中国軍はここ数日、日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ「第一列島線」周辺に多数の艦船を展開し、その数は1996年以降最大規模となるおよそ90隻にのぼるということです。
台湾の国防部によりますと日本時間のけさ7時までの24時間に、軍用機のべ12機と艦船・公船あわせて23隻が台湾海峡周辺で活動しているのが確認されています。
また、台湾の沿岸警備を行う「海巡署」によりますと、きょう未明、台湾南西部と南東部の海上で中国海警局の公船9隻を確認。巡視船による監視を行ったということです。
こうした動きについて、中国国防省の呉謙報道官は13日、談話を発表し、「演習を行うか、またいつ行うかについて、我々は必要性と情勢に基づき自主的に決定する」と述べ、演習を実施したかどうかについては明言を避けました。
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また、呉報道官は「演習を行うかどうかに関わらず、中国軍は台湾統一のための戦いから手を引くことはなく、情け容赦はしない」と強調。
台湾を支援するアメリカなどを念頭に、「『外国勢力に依存して独立を求める行為』や『武力による独立の試み』は厳しく処罰され、失敗に終わるだろう」と頼清徳政権をけん制しました。