【箱根駅伝】「大号泣させるのが1番の恩返し」国学院大・平林清澄、3冠で前田監督男泣き再現へ

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2024年12月14日 05:01  日刊スポーツ

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たすきを手に記念撮影する国学院大・平林(撮影・滝沢徹郎)

指揮官に涙の初優勝をプレゼントへ−。第101回箱根駅伝(25年1月2、3日)で史上6校目の大学3大駅伝「3冠」を狙う国学院大が13日、都内の渋谷キャンパスで壮行会を開催。2月の大阪マラソンを制したエースの平林清澄主将(4年)は、入学の決め手となった恩師の前田康弘監督(46)へ優勝を届けると宣言した。


  ◇  ◇  ◇


気温8度の寒空の下、平林の熱い言葉が響きわたった。


「今年こそは前田監督の大号泣が見られるようにしたい。箱根駅伝総合優勝を取れるように全力で頑張ります!」


堂々と宣言し、例年の壮行会を大幅に上回る約500人の学生や関係者を沸かせた。前田監督も笑いながら「僕をネタにして。いいのか悪いのか…」とツッコんだ。


男泣きに心を揺さぶられた。福井・美方高2年時の19年10月。大学3大駅伝初戦の出雲駅伝で国学院大が初優勝した。人目をはばからずに号泣する前田監督の姿が、心に刺さった。「熱い監督のもとでやりたい」。高2の冬に川崎市の寮を訪問。指揮官とともに近くのカレー屋「チョウタリ」で食事をした際に「監督の涙を見て、進路を決めているんです」と伝えた。駒大などの強豪校からも勧誘を受けていたが、決心はついていた。


あれから5年。主将に就任した今年は2月の大阪マラソンを制し、大学3大駅伝では2連勝へ導いた。「残すは箱根だけ」と初優勝での3冠達成も見えてきた。


これまで箱根路では3年連続出走も、1度も区間賞に届かず。入学後のチームの順位も8位、4位、5位と優勝争いに絡めていない。平林は力を込める。


「どの区間でも、エースとして区間賞を取る走りが求められる。結果を出して大号泣させるのが1番の恩返し」


熱い涙から始まったストーリーは、熱い涙で完結させる。【藤塚大輔】

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