自民党は、政治資金規正法再改正に関する同党案から、一部支出を非公開にできる「公開方法工夫支出」の新設を削除する方針を固めた。複数の党幹部が16日、明らかにした。野党の強い反発を受け、修正を余儀なくされた。
自民は同日の臨時総務会で、再改正案の扱いを党執行部に一任することを了承した。この後、野党に修正内容を提示。早ければ17日の衆院通過を目指す。
同支出は、使途公開が不要な政策活動費を廃止する代わりに、外交上の秘密などが関係する場合、支出先などの非公開を認める仕組み。自民は13日、これを条文ではなく付則に検討事項として盛り込む修正を、野党側に提案。しかし、立憲民主党などは完全に削除するよう求めていた。