今回のお悩み「なにかと出費の多い年末年始の短期集中節約術」
年末年始はクリスマスパーティーや忘年会、デート、帰省などイベントがたくさんあって出費がかさみます。短期集中でできる節約術を教えてください。(30代前半/広告)
■イベント別に予算を立てよう
年末年始は、クリスマス、忘年会、帰省、お正月、新年会などイベントが盛りだくさんです。それぞれになんとなくお金やクレジットカードを使っていると、その後の生活や請求に後悔をしてしまいがち。そうならないためにも事前の準備が大切です。
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まずは年末年始のイベントをリストアップしていきましょう。イベントの日にちが決まっている場合、その日付も入れておきます。年末年始全体の予算から、それぞれのイベントに予算を組み込んでいきましょう。この作業をすることで、どのイベントに予算を多く掛けるのかなど優先順位を決めながら予算を立てることができます。食材や外食などの値上げ分なども加味して予算を組むようにしましょう。
例えば、お土産代や交通費、お年玉など帰省費用が高めになるから、クリスマスケーキはスポンジと生クリームとイチゴを買い、自分でデコレーションをして、チキンも自分で下味を付けて焼いてクリスマスの費用を抑える……といった調整方法です。
あれもこれもお金を使っていてはきりがありません。年明け後、家計が苦しくならないためにも、今いくら使えるのかをしっかりと把握して、管理と調整をすることが大切です。
■節約しやすい費目は交際費や外食費を含む「食費」
年末年始はクリスマスや忘年会、新年会など何かと飲食に関するイベントが目白押しです。クリスマスケーキやおせち料理は、早割を利用して割引を受ける方法もありますが、12月に入ると早割が効かないことがほとんど。
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忘・新年会は、8名以上の予約で幹事分は無料になるといったサービスを設けているところもあるので、幹事に名乗りを挙げてみてもいいですね。幹事になれば、お店選びも予算に合わせて、飲み放題を付けるなど内容を決めることができるので、高すぎる金額設定にはならないはず。また、ランチなどでよく行くお店の店員さんと顔なじみになっているなら、店長やオーナーに相談をして、1人4500円で飲み放題付きでできないか? など相談してみてもいいですね。
他にも、外食で予約をする際はクーポンが使えるお店やポイントが貯まるお店を選ぶとよりお得に利用できるでしょう。いずれにしても、12月の忘年会やクリスマスシーズンのお店選びは早めにしないとどんどん人気店の予約が埋まってしまうので注意が必要です。
■手作りや持ち寄りでコストを抑える
気心が知れた仲間内なら、休日の昼間などに一人1品と自分が飲むものを持参して集まっても良いでしょう。自分の家や知人宅で開催すれば、場所代も安く済み理想的ですが、そういったスペースが無い場合は、レンタルスペースやパーティールームを借りて行うこともできます。
例えば、「instabase」(https://www.instabase.jp/)では、全国38,907件のスペースを掲載しており、レンタルスペースやパーティールーム、レンタルキッチンなど会場タイプから探すことができます。これならホスト側の負担も少なく済みますね。
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■旅費交通費を節約する方法
年末年始は繁忙期にあたるため、航空券やホテル代など高額になりがちです。早めに予約を取らないと、安い価格帯のものは既に満席、満室になっていることもほとんど。予定が決まったら一日でも早く空席、空室がないか探しましょう。とはいえ、この繁忙期も一日ずれるだけでも料金の差があることも、前後に予定がずらせないか確認すると安く予約できることもあります。
移動手段も、飛行機は大手キャリアよりもLCCで探したり「skyticket」(https://skyticket.jp/)で、今からでも予約ができる格安航空券を探しても良いでしょう。
新幹線はぷらっとこだまを予約する(年末年始期間2024年12月27日〜2025年1月5日は予約不可)、JR東海、JR西日本、JR九州ならJR東海のネット予約サービスのスマートEXの往復割引がおすすめです。一年中・終日全列車で割引が効くので、年末年始ももちろん対象です。
高速バス利用ならもっとお得に利用できます。「バス比較なび」(https://www.bushikaku.net/)で行き先の最安値情報を簡単に検索することができます。とにかく安く移動したい人におすすめです。
■年末年始の買い物も要注意!
クリスマス限定アイテム、クリスマスプレゼント、歳末セール、新春特売、福袋など、年末年始はお財布の紐が緩むお買い物イベントも盛りだくさんです。あれもこれもと予算を考えずに散財をしてしまうと、年明けが大変になることは目に見えています。
アパレルは年末よりも年明け後の方が割引率が高くなりますが、その分売り切れのリスクもあります。本当に欲しいものを吟味して買うなら良いのですが、2点目半額やOFF率にのせられると、タンスの肥やしになりかねません。
また、クリスマス限定アイテムやコフレにも要注意! パケ買いに走るなどの散財にも注意が必要です。特に「限定」というワードに消費意欲が湧いてしまう人は、できるだけ情報に触れないように年末年始は静かに過ごすことをおすすめします。
年末は一年がんばった自分へのご褒美消費という「言い訳消費」も増えがちです。自分にとっての本当のご褒美とは何かを冷静になって考えてみてはいかがでしょうか。
年明けは福袋にも注意が必要です。ここ最近の福袋は値上げされており、高額化しています。また、毎年同じような中身で、お得さも薄れつつあります。本当にお得かどうか、必要なのかも考えましょう。
年末年始のイベントや消費は楽しくもありますが、ボーナスや年末調整の還付金は貯蓄を大幅に増やすチャンスであることも忘れないようにしましょう。
令和のマネーハック111
まずはイベントをリストアップして、それぞれの予算を立てよう。一番節約しやすいところは食費! 仲間内のイベントなら手作りや持ち寄りでコストを抑えてみては? 年末年始ならではのお買い物の誘惑にも要注意です。
専門家に聞きたいお金の悩みを教えてください!
(文:丸山晴美、イラスト:itabamoe)
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