『広い公園とかではなく、人混みや狭い店内とかにベビーカーで来る人をみんなはどう思う?』
さまざまな場所で議論されるベビーカー問題。今回ママスタコミュニティに投げかけられたのは、混雑する場所でベビーカーを使用することについてでした。同じように子育てを経験してきたからこそ、共感できることもあればできないこともある。投げかけられたベビーカーが抱える問題点について、ママたちはどのような反応を見せるのでしょう。
同じママたちから寄せられた手厳しい声
『明らかに混むとわかりそうな場所のベビーカーは、親が自己中心的、もしくは考えの足りない人かなとは思う』
『いろいろな予測のできない人なんだなと思う』
混雑するなかでのベビーカー使用に対するママたちの反応は、少々手厳しいものが目立ちました。実際に子育てをしてきたからこそ、もっと考えて行動するべきではないかと考えるようですね。しかし少し考えればわかることも、いろいろな事情から判断ミスを起こしてしまうこともあります。それでもできれば目的地や目的地周辺、そこにいたるまでの移動ルートに、ベビーカーでは厳しい場所がないかを事前に把握しておくことは大切なことなのかもしれません。それは周囲から文句を言われないためでもありますが、どちらかと言えば、ベビーカーに乗っているわが子やママ自身に降りかかるトラブルを避けるためでもありそうです。
混雑しているからこそ起こるトラブルもある
『ラッシュの電車とかで見かけると「やめて」とは思う。遠くからだとベビーカーに気づかない人もいて、押されてベビーカーに倒れこんだりしそうで本当にイヤ』
不慮の事故が起こる可能性に苦言を呈するママの声。たしかに混雑していると、遠くの状況が把握できないこともありますよね。空いているのかと思って移動しようとしたり、詰めてもらおうと促したりしてしまってから、実は空いていると思ったスペースにはベビーカーが……なんてこともありそうです。
公共交通機関のラッシュ時は、エリアによっては尋常ではない混雑が起こることもあります。そのような状況にベビーカーが入り込んでしまうと、周囲への迷惑だけでなく、ベビーカーに乗っているわが子の安全も脅かされてしまいそうです。ママの声にあるように、気が付かず押されてベビーカーに倒れ込んでしまったり、ベビーカーからはみ出ている子どもの足や手が、何かに挟まれてしまったりするなんてことが起こる可能性も考えられますね。
『子どもの靴が当たることも気になる』
しっかり注意を払っているつもりでも、うっかり見落としてしまうこともあるでしょう。ママが気が付かないうちに、ベビーカーに乗っているわが子の靴が周囲の方の洋服や持ち物に当たっていた……なんてこともあるようです。たとえまだ歩かない子で靴がまったく汚れていなかったとしても、当たられる方にすればあまりいい気分はしないでしょう。お気に入りの洋服だったり、食べ物などが入った袋だったりすると、なおのことかもしれませんね。
子どもを心配する声も
『気づかいもせずズカズカ歩く人とぶつかったら、赤ちゃんがかわいそうだなと思う』
『自分なら子どもに何かイタズラされるかもと怖くて避ける』
行き交う人たちみんながみんな“いい意味で無関心”でいてくれたり、協力的であったりするわけではないことも現実です。そのようなトラブルを起こす人たちのせいで、ベビーカーに乗っている子どもが被害に遭うのではという心配の声も寄せられていました。これは肯定派・否定派問わず寄せられていた声だったので、起こりうる問題なのかもしれません。
相手にも事情がある。寛容に受け入れるママたちの声
『どうも思わない。大変だろうなって思うだけ』
『私にはわからない事情があるのかもしれないから、「何か理由があるのかも」みたいに考えてあげた方がいいよ』
手厳しい声と同じぐらい、寛容に受け入れるママの声も寄せられていました。子育ての先輩だからこそわかることもあるのでしょう。混雑時でもベビーカー移動でなければならない大変さに、思わず同情してしまうママもいるかもしれませんね。また、ママの声にあるように、人の抱えている「困りごと」は外から認識できるものばかりではありません。周囲から見ればベビーカーで混雑する場所にきて「何も考えていない」などと思われてしまうかもしれませんが、止むに止まれぬ事情が隠されている可能性だってあるのです。見えない事情すべてに想像力を働かせるのは難しいですが、どちらにしろそのような場合は、可能な限りご自身が距離を取ることがベストかもしれないですね。
混雑時のベビーカーは……?
たとえ混雑している場所にベビーカーできていても、ママの態度次第では寛容的になれるという声もありました。他には、公共交通機関などでは許せるけれど、親の都合で人混みにベビーカーで外出している人は許せる気がしないなど、さまざまな声が寄せられていたのです。このようなことから、今回の投稿者さんからの質問に対する答えは、かなり判断基準が曖昧であったり、気持ちでよし悪しの判断が変動したりする問題ではないかということが見えてきます。
このようなことから、混雑時にベビーカーを使用することについて、一概に“いい”か“悪い”かを判断することは、大変難しいことなのでしょう。いろいろな角度からの声を聞くことで、同じものを見ていても見え方が変わることもあります。ママたちの声をひとつのたたき台として、自分なりの答えを模索してみてはいかがでしょう。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・んぎまむ
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