猪瀬直樹氏の“孤独のグルメ”に密着。広島風お好み焼き屋の「そば入りデラックス」がお気に入り

1

2025年01月12日 09:10  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

猪瀬直樹氏 (78歳)・政治家
この年末年始にテレビ東京で大量放映されて、高視聴率をマークした『孤独のグルメ』。2025年1月には映画版の公開や、「孤独のグルメ博」の開催、関連本の出版と相次いで“五郎まつり”の様相だが、それだけ人は「一人メシ」に惹かれるのかもしれない。
では、多忙な職業に就くあの人は、仕事終わりにどんな一人メシを決めているのか?食への隠れたこだわりやいかに? こっそり現場を覗いてきた。

◆猪瀬直樹氏 (政治家・78歳)「独りメシで使う店は豪華である必要はない」
●西麻布「海音-kanon-」の広島風お好み焼き(デラックス)

夜のとばりが下りた東京・西麻布。表通りの喧噪から離れた閑静な住宅街にひっそりと佇むお好み焼き屋に現れたのは、作家の猪瀬直樹氏。臨時国会を終えて自宅のある西麻布に戻ると、その足で店の門をくぐった。

あうんの呼吸でマスターが猪瀬氏お気に入りの「そば入りデラックス」の調理を始める。十数分後、鉄板の上に鎮座したお好み焼きから立ち上るオタフクソースの甘い匂いが鼻孔をくすぐる。熱々のお好み焼きをヘラで口に運び、ビールを飲み干す。現役の政治家が庶民的な食べ物を一心不乱に頬張る様子は意外な感じがするが、本人はこう語る。

「和食みたいなシンプルなメニューが一番好きだね。メニューで言うなら、味噌汁、漬物、生卵、ノリ、焼きジャケという、よくある旅館の朝食みたいな感じかな。野菜も意識的に摂っていて、お好み焼きを頼む時もキャベツはたっぷり入れてもらっている」

◆他人に合わせることなく自分が好きなものを食す

作家、参議院議員、日本維新の会参院幹事長……。複数の肩書を持つ猪瀬氏の毎日は多忙だ。’18年に再婚した現在の妻(女優で画家の蜷川有紀氏)は大学で週3日、講義をしており不在。かといって家でゆっくり料理をする時間はなく、近所にあるお店で夕食を済ませてしまうことも多い。その際は行ったことがない高級店よりも、気心の知れた店を重宝しているという。

「独りメシで使う店は豪華である必要はない。親しみやすくて、何が饗されるかわかっている店のほうが向いていると思っている。大切なのは人に言われたものじゃなく、自分が好きなものを食うってこと。政治家もそうだけど、他人が好きなものと自分が好きなものは違うから、それに合わせる必要はないんだ」

◆幼い頃はタラコしか食べられなかった

自身が身を置いている世界に左右されず、自らが食べたいものを食らう──その姿勢には、自身の食遍歴も関係している。

「幼い頃は偏食で、おかずはタラコしか食べられなかった。ただし、高級品で家に負担をかけたくないから、魚屋に行って手頃で旨そうなタラコを選んだんだよ。高いお金を払えば旨い食材は手に入るけど、選んだことにならない。自分で選ぶから、食の欲求が満たされると思っている」

猪瀬氏の独りメシは、ノスタルジーと作家の矜持に溢れていた。

【猪瀬直樹氏】
日本維新の会参議院幹事長。1987年、『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞。小泉内閣で道路公団改革や地方分権改革に尽力。著書多数

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[密着ルポ 100%[孤独のグルメ]]―

このニュースに関するつぶやき

前日のランキングへ

ニュース設定