政府の地震調査委員会は16日までに、過去に長期評価を行った地震について、30年以内の発生確率を1月1日現在で更新した。海溝型地震では、南海トラフ沿いでマグニチュード(M)8〜9級の巨大地震が起きる確率が70〜80%から80%程度に引き上げられた。
発生確率は想定する地震が起きない限り、時間の経過に連れて上昇する。毎年1月半ばに更新される。
千島海溝沿いの十勝沖で起きるM8.0〜8.6程度の地震は10%程度から20%程度に更新。日本海溝沿いの「青森県東方沖および岩手県沖北部」で起きるM7.9程度の地震は10〜30%から20〜40%に、「宮城県沖の陸寄り」でのM7.4前後の地震は70〜90%から80〜90%に、それぞれ上がった。
内陸の活断層型地震では、新潟県の「長岡平野西縁断層帯」でM8程度の地震が2%以下から3%以下に更新され、3段階のランク分けで最も高い「S」に位置付けられた。