闇バイト対策を強化するため、警察庁は30日、インターネット上にある求人情報で、募集者の名前や業務内容などの記載がないものを新たに「違法情報」とし、SNS事業者らへの削除依頼の対象に加える方針を決めた。政府が昨年12月、こうした求人情報は職業安定法違反に当たると明確化したことを受けた。パブリックコメントを経て、年度内の実施を目指す。
警察庁によると、ネット上の違法情報などについては、民間のインターネット・ホットラインセンター(IHC)に委託し、サイト管理者やSNS事業者らへ削除を依頼しているが、IHCの運用指針を改定。「ホワイト案件」などと称し犯罪の実行役の募集を示唆しているものと、募集者の名前や業務内容、報酬などの記載がないものを違法情報と定め、削除依頼の対象に含める。