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来週4日(火)頃から今季最強の寒波襲来。上空1500メートル付近の寒気の予想図では、4日(火)には平地に雪を降らせるレベルの寒気が日本列島を北から南まですっぽりと覆い、5日(水)には平地に大雪を降らせるレベルとなる、もう一段強い寒気が、西日本や東海にも流入し、長居する見込み。
●1月最終日 晴れのエリアが広がる
今日30日(木)は、強い冬型の気圧配置となり、日本海側は広く雪で、東北南部や北陸の山沿いでは積雪が急増した所がありました。風も強く、太平洋側にも雪雲が吹き抜け、午後3時には名古屋で「みぞれ」、仙台で「雪」を観測しました。
明日31日(金)午前中にかけて、北陸から北の日本海側は雪が続く見込みで、大雪に注意が必要です。
明日31日(金)も、北海道や東北は断続的に雪が降り、沿岸ではふぶく所もあるでしょう。午後は雪の降り方は次第に弱まりそうです。
北陸は昼ごろまで雪や雨で、雷を伴って局地的に降り方が強まるでしょう。関東や東海など太平洋側の山沿いの雪も次第に弱まりそうです。ただ、積雪が一気に増えた所では、なだれや屋根からの落雪などにご注意ください。
太平洋側や九州は広い範囲で晴れて、空気の乾燥が続く見込みです。
最低気温は今朝と大きく変わらず、平年並みの所が多いでしょう。
最高気温は、全国的に平年並みか高く、極端な寒さはなさそうです。東海から九州は今日30日より3℃前後高く、冷たい風もおさまり、厳しい寒さは少し和らぐでしょう。
●2月は真冬へ逆戻り 2日は関東で冷たい雨や雪 4日から大雪長引く
2月スタートは、西から天気が崩れるでしょう。
1日(土)は九州は昼ごろには広く雨が降り、中国、四国や近畿も午後から次第に雨でしょう。局地的に雨だけでなく風も強まる見込みです。東海も夜には雨の降り出す所があるでしょう。
関東は2日(日)未明から雨や雪が降りだしそうです。気温が低い朝にかけては、雨に雪のまじる所もあるでしょう。
今のところ、東京都心では雪が降ったとしても一時的で昼前には多くの所で雨に変わる見通しです。関東は夜まで冷たい雨がまとまって降る可能性があります。
気温や湿度などによって予報がガラッと変わることもありますので、最新の情報を直前までこまめにご確認ください。また、2日(日)の東京の最高気温は5℃と手袋やマフラーが欠かせない凍える寒さとなりそうです。
4日(火)は、再び日本海側を中心に広く雪が降る見込みで、今日30日(木)午後5時の時点で、九州から岐阜県、長野県では「警報級の大雪」となる可能性が「中」程度あると発表されています。5日(水)以降も九州など西日本でも雪が続く予想が出ています。
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●来週は今季最強寒波 大雪・低温に備えて
今日30日、気象庁は東北から沖縄にかけての広い範囲に「低温に関する早期天候情報」を発表しました。
2月5日(水)頃からの5日間平均気温が「かなり低く」なる確率が30%以上となっています。
来週はこの冬最強クラスの寒波が流れ込んで、今季一番の寒さとなる所もあるでしょう。この冬は寒さが長続きすることはなかなかありませんでしたが、来週から最高気温が福岡で5℃を下回るなど「極寒」の続く所が多くなりそうです。
体調管理はもちろんのこと、寒さに弱い農作物の管理にもご注意ください。また、冷え込みも強まるため、水道管の凍結などにも十分ご注意ください。
さらに「低温に関する早期天候情報」だけでなく、東北から山陰にかけての日本海側を対象に「大雪に関する早期天候情報」も同時に発表されました。
5日間降雪量が「かなり多く」なる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されるもので、5日(水)頃からの降雪量がかなり多くなる可能性があります。
3日(月)が「立春」ですが、来週は暦とは裏腹に日本の上空にはしばらく強烈な寒波が居座るでしょう。すでに、東北の日本海側や北陸付近では山沿いを中心に平年を上回る積雪となっていますが、さらに積雪が増え、除雪が追い付かないような雪の降り方になる所もありそうです。
大雪や厳しい寒さに早めに備えておきましょう。雪の事故には十分注意し、除雪の際には安全確認を万全に行ってください。
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