ブリヂストンは3月1日付にて、2024年シーズンまでマクラーレン・レーシングに在籍した今井弘氏を同社初の『モータースポーツ管掌(常務役員)』に任命すると発表した。
2023年にモータースポーツ活動60周年を迎えたブリヂストンは以降、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を強化している。その一環として3月1日付にてグローバル・チーフ・テクノロジー・オフィサー(執行役副社長)の下に、モータースポーツ管掌を設置することになった。
ブリヂストンは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2026/2027年シーズン13より、ワンメイクタイヤサプライヤーを務めることが発表されている。同社はプレスリリースにて「当社にとって、モータースポーツ管掌を設置するのは初めてのことであり、次のステージへ向けてモータースポーツ活動を経営体制の面からも強化し、今後の拡大に応じて、進化させていきます」と、新たなポジション設置の意図を綴っている。
モータースポーツ管掌は、モータースポーツタイヤ開発・技術の責任者となるが、そんな同ポジションにはかつてブリヂストンに在籍し、F1向けタイヤの開発やレースオペレーションに携わった今井弘氏が任命されることが明らかにされた。
今井氏は1990年にブリヂストンに入社。日本・欧州にて自動車メーカー向けタイヤ開発に従事した後、2003年よりF1向けタイヤの開発やレースオペレーションに携わった。2009年にマクラーレン・レーシングに加入し、タイヤのみならずサーキットにおけるチーフエンジニアなどを務めてきた。
そんな今井氏は2024年のF1シーズン終了後にマクラーレンを退社。2025年2月にブリヂストンに入社し、3月1日付で常務役員モータースポーツ管掌に任命されるということだ。
長年、F1の現場で戦ってきた今井氏の加入は、ブリヂストンのモータースポーツ活動にどのような影響を与えるだろうか。フォーミュラEのみならず、他カテゴリーでの同社の活動にも注目が集まる。