ゆうちょ銀行に硬貨を預けると、手数料がかかる!小銭貯金の硬貨はどこに預ける?

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2025年02月15日 11:30  All About

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コツコツと小銭貯金で貯めた大量の硬貨。しかし、いざ銀行に預け入れようとすると、手数料がかかってしまうことをご存じでしょうか? 小銭貯金で貯めた大量の硬貨を手数料をかけずにお得に預け入れできる銀行探しのヒントを紹介します。
コツコツと小銭貯金で貯めた大量の硬貨。しかし、いざ銀行に預け入れようとすると、手数料がかかってしまうことをご存じでしょうか? 銀行の手数料改定により、硬貨の入金に手数料が発生するようになって3年が経ちました。

今回は、各銀行の硬貨取扱手数料を比較し、貯めた硬貨をどこに預けるかを考えるヒントをご紹介します。

ゆうちょ銀行に硬貨を預け入れると、いくらかかる?

まずは、全国に最も店舗の多いゆうちょ銀行・郵便局から見ていきましょう。
ゆうちょ銀行・郵便局窓口での硬貨入金手数料(※ゆうちょ銀行HPを基に著者が作成)

ゆうちょ銀行・郵便局の窓口では、硬貨を100枚まで無料で入金することができます。

101枚以上になると、500枚につき550円が加算されるので、仮に、10円玉を3000枚(3万円分)入金した場合の手数料は3300円となります。

ゆうちょATMでの硬貨取扱手数料

ATMでの手数料は安く設定されていそうですが、ゆうちょのATMでの硬貨入金手数料は窓口と比べて割高です。
ゆうちょ銀行・郵便局ATMでの硬貨入金手数料 出典:ゆうちょ銀行HP

ゆうちょ銀行や郵便局のATMでは、硬貨1枚から手数料が発生します。ATMで1度に入金できる硬貨の枚数上限は100枚で、100枚預け入れた時の手数料は330円です。10円を3000枚入金したい時は、30回に分けて入金しなければならず、手数料は9900円になります。

ゆうちょ銀行を利用する場合、手数料・手間いずれの負担を考えても窓口での入金が現実的です。

ゆうちょ銀行以外の銀行の手数料比較

ゆうちょ銀行以外の銀行や信用金庫、信用組合では、それぞれ硬貨取扱手数料が異なります。主要な都市銀行と地方銀行の手数料を比較してみましょう。
上段:都市銀行窓口での硬貨入金手数料/下段:地方銀行窓口での硬貨入金手数料(※各行のホームページ掲載情報を基に著者作成(2025年1月7日時点))

三井住友銀行は無料範囲が広く、その他の都市銀行100枚までは無料となっていますが、りそな銀行は1日1回という制限がもうけられています。

地方銀行では、福岡銀行の無料範囲が広く、今回比較した銀行の中で最安手数料となっています。

例:3000枚の硬貨を入金した場合の手数料

【最安】福岡銀行:990円
【最高】横浜銀行:4620円
(参考)ゆうちょ銀行:3300円

銀行によって手数料が大きく異なります。手数料を抑えたい場合は、無料範囲が広い銀行を選ぶとよいでしょう。

ATMでの硬貨入金は無料

ゆうちょ銀行以外の多くの銀行では、ATMで硬貨を入金する際の手数料は0円です。ただし、以下のような制限があります。

入金枚数の制限:1回あたり100枚まで
利用可能時間:平日のみ
利用可能ATM:銀行店舗内のATM

大量の硬貨を100枚ずつ繰り返しATMに入金すれば、手数料なしで利用できることになります。

注意点として、長時間ATMを占有しないよう、周囲への配慮を心がけることです。混雑する時間帯を避ける、複数回に分けて入金するなど工夫しましょう。

ネット銀行や商業施設系の銀行での硬貨入金

イオン銀行や楽天銀行など店舗を持たない銀行では、硬貨の入金が基本的にできません。

しかし、一部の銀行では提携銀行のATMを利用して硬貨を入金することができます。
ネット専業銀行等の硬貨取扱(入金)状況(※各行のホームページ掲載情報を基に著者作成(2025年1月7日時点))


まとめ

貯めた小銭をお得に預け入れるためのポイントは以下のとおりです。

・手数料の安い銀行を選ぶ……無料の範囲が広い銀行を利用すると手数料を大幅に抑えられます。
・ATMで100枚ずつ入金する……手数料無料で入金可能ですが、時間と手間がかかります。
・無料範囲内でこまめに入金する……定期的に銀行を訪れ、小分けに入金することで手数料を節約できます。

今回紹介した銀行以外にも、信用金庫や信用組合など硬貨を入金できる金融機関は多数あります。皆さんの生活圏内にある金融機関の手数料を比較し、自分に合った小銭貯金の預け先を見つけてください。

文:井上 陽一(ファイナンシャルプランナー)

大学卒業後、保険・不動産・会計業界を経て「金融商品や保険等の販売をしないファイナンシャルプランナー事務所を作ろう」と独立。福岡県を拠点に、実務経験に裏付けられた提案力で、家計や企業経営の改善を行う。
(文:井上 陽一(ファイナンシャルプランナー))

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