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2月18日に行われた衆院総務委員会で、村上誠一郎総務大臣(72)が、兵庫の竹内英明元県議が亡くなった問題について触れる一幕があった。
竹内氏は、兵庫の斎藤元彦知事(47)のパワハラ疑惑などを内部告発した文書めぐる調査特別委員(百条委員会)のメンバーだった。だが、昨年11月に行われた斎藤知事の“出直し選挙”の期間中、竹内氏へのSNS上での誹謗中傷が加熱。投開票の翌日に、竹内氏は“一身上の都合”で議員を辞職。今年1月18日に自宅で亡くなっているのが見つかった。
18日の委員会では、日本共産党の辰巳孝太郎議員(48)が、「竹内さんは百条委員会で斎藤知事の疑惑を追及するなかでSNS上の誹謗中傷を受けてきました」と説明した上で、「SNSなどの誹謗中傷によって命まで奪われてしまった。こうことは絶対にあってはならないと思いますけれども、いかがですか」と村上氏に発言を求める場面があった。
これを受け、村上氏は「今回の事件は本当に痛ましい事件だと思っております。特に我々、政治をやっている者からすると、ああいうことが起これば、なかなか正論も本音も言えなくなる。民主主義の危機なんじゃないかと思います」という見解を述べると、言葉を詰まらせながら、こう続けたのだ。
「本当に、竹内元県議のご逝去につきましては、謹んで、哀悼の意を表します」
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そのほか、昨年に成立した、SNSプラットフォーム事業者に誹謗中傷などの問題に対処する義務を課す「情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)」に触れつつ、「表現の自由のもと主張は行われるべきですが、主張の是非に関わらず人を傷つけるような誹謗中傷は絶対に許されないと考えております」とも表明。SNSにおける偽・誤情報の拡散も「深刻」としたうえで、今年5月施行の情プラ法の準備を進める意思を示した。
村上氏の答弁はXでも拡散されており、竹内氏を追悼したシーンをめぐって、こんな声が上がっている。
《もう兵庫県だけの問題ではなくなってきましたね》
《村上大臣のこの発言は重い》
《哀悼の意を表する村上総務大臣の声が震えてる…私も心が痛い…》
《これが心ある人間の対応です村上さんと故竹内さんの接点どんな繋がりかは知らないが》
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