米ホワイトハウスでの首脳会談で、トランプ大統領(手前)の話を聞く石破茂首相=2月7日、ワシントン 石破茂首相は5日の参院予算委員会で、日本が通貨安誘導政策を取っているとしたトランプ米大統領の発言を受け、「意思疎通を緊密に図っていくよう努力していく」と述べた。立憲民主党の羽田次郎氏への答弁。
トランプ氏に発言の意図を聞くか問われ、首相は「近々に必要との認識を持っているわけではない」と述べた。ただ、「(トランプ氏が)きのうときょう言ったことに齟齬(そご)があることが今までなかったわけではない」として首脳間で常に連携を取るとした。
首相はこれまで、為替については専門家である日米の財務相間で議論すると説明してきた。加藤勝信財務相も同日の参院予算委で「日本は通貨安政策は取っておらず、昨年実施した(円安抑制に向けた)為替介入からも明らかだ」と主張。「わが国の立場をしっかりと説明していきたい」と語った。