ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」

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2025年03月14日 20:38  ねとらぼ

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ねとらぼ

土に埋めたカエル

 約半年の間、飲まず食わずで眠っていたペットと対面したら驚きの姿に……。生命の不思議に驚く動画が、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、36万回以上再生されています。


【画像】土から出した姿


 動画を投稿したのは、多種多様なカエルを飼育しているYouTubeチャンネル「世界カエル指食われ協会」の「むし」さん。以前は水槽の前を通りかかった際、カエルが見せたまさかの反応が話題となりました。今回は半年もの間、飲まず食わずの状態で眠っていた“ある”ペットを起こすようで……?


 約半年ぶりに起こすというペットは、赤玉土の奥深くで眠っているそうです。慎重かつゆっくりと赤玉土を掘っていくと、もそもそと動く“何か”の姿が見えてきました。


 その目や口は完全に閉じていて開けることができず、おしりの穴さえも完全にふさがった状態になっているようです。この生き物の正体は……?


 なんとも不思議な生き物の正体、それは……南米原産のカエル「クランウェルツノガエル」でした。雨季と乾季がはっきりと分かれた地域に生息しているため、厳しい乾季を生き抜くために体の表面を硬い膜で覆い、水分の蒸発を防ぐ習性があるのだとか。


 この膜は簡単にいうと虫の「繭」のようなもので、体を守るためにクランウェルツノガエルが自ら作り出すそうです。この状態になるとほとんど動かなくなり、この姿のまま、雨が降るまで何カ月もじっと待つことになるといいます。


 雨が降ると復活するということは、水分を与えれば復活するということ。実際にクランウェルツノガエルを水の中に入れてみると……水を吸収した膜が少しずつふやけて柔らかくなり、手足が動くようになってきました。


 そして、動くようになった前足で目をこすると……それまで完全に閉じていた目がすっと開き、あっという間にまんまるの目が見えました。完全に目が覚めるまでには時間がかかりそうなものですが、ここまでに要した時間はわずか15分だったそうです。


 完全に目を覚まし、膜がむけたクランウェルツノガエルを観察してみると、その皮膚はピカピカのツヤツヤになっていました。さらにむけた膜を観察してみると、驚くことにカエルの体と同じ模様がついています。どうやらこの膜はただの膜ではなく、カエルの皮膚そのものだったようです。なんとも不思議ですね……!


 半年もの間眠り続け、その間は飲まず食わずだったというクランウェルツノガエル。多くの生き物は半年もの間何も食べず、何も飲まずにいたら死んでしまいますが、クランウェルツノガエルはどのようにして生き抜いてきたのでしょうか。


 その答えは、先ほどまで体を覆っていた硬い膜にあるとのこと。クランウェルツノガエルは膜を張って体の水分を極限まで逃さないようにするほか、ほとんど動かないことでエネルギーの消費を最小限にして、ひたすらじっと耐え忍ぶのだそうです。


 ここまでの話を聞いて、「なぜペットのクランウェルツノガエルをわざわざ過酷な環境に置いたのか」と、疑問に思った人もいることでしょう。むしさん自身も普通に飼育するのであれば、わざわざこの状態にする必要はないと考えているそうです。それではなぜ、半年もの間このクランウェルツノガエルを眠らせたのでしょうか?


 その答えはずばり、繁殖のスイッチを入れるため。野生のクランウェルツノガエルは乾季に乾燥して眠ること、雨季に復活することが繁殖シーズンを迎える合図になっているのだそうです。雨が降ると一気に目覚めて繁殖行動に入るため、飼育下で繁殖を狙う場合はこの環境を再現し、体に雨季が来たと勘違いさせる必要があるのだとか。


 今回は繁殖を狙っているため、実は先ほど復活させたオスだけでなく、メスも一緒に眠らせていたとのこと。オスと同じように乾燥していたメスも水に入れてみると、やがて復活し、ピカピカでツヤツヤな姿を見せてくれたのでした。


 このペアが無事に繁殖行動へと移れるのか、また繁殖ができたとしたらその先にどんな子どもが生まれてくるのか、気になって仕方がないですね……!


 動画には「厳しい環境で生きるための生命の仕組みって不思議なことだらけで本当にすごいなと思いました!繭をはがすの気持ちよさそう」「すごい生き物ですね……水陸両用、絶食可能。しっかり状態管理を行って、健康的に休眠ができるように行った主様のカエルだからこその復活でしょうね」「すごいなぁインスタントガエルだ。半年間よく頑張りましたね」といった、たくさんのコメントが寄せられています。


 むしさんはYouTubeチャンネル「世界カエル指食われ協会」のほか、X(旧Twitter/@ mushi_frog)やInstagramでも、カエルたちの日常を公開しています。


画像提供:YouTubeチャンネル「世界カエル指食われ協会」



このニュースに関するつぶやき

  • まぁ、クマムシもいるからなぁ。因みに蛙、蛇、蜥蜴、蚯蚓、蝸牛、蛞蝓、蟹、蛯、蛸も昔は虫の仲間だった。
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