アニメ映画『花緑青が明ける日に』に出演する(左から)入野自由、岡部たかし NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の父親・直言役を演じた俳優・岡部たかしが、アニメ映画『花緑青が明ける日に』(2025年公開)に出演し、声優デビューすることが19日、発表された。主人公の父親役を務め、アニメ声優初挑戦となり「ついに、初めての声優のお仕事が!!」と喜んでいる。
【動画】独特な作風…岡部たかし出演の『花緑青が明ける日に』映像
同作は、日本画家としての活動を軸に、新海誠監督や片渕須直監督など名だたる監督のアニメーション作品に参加し、CMやミュージックビデオを手掛ける四宮義俊が、自身のオリジナル脚本で描く、初の長編アニメーション監督作。物語の舞台は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。そこで育った若者たちと、幻の花火<シュハリ>をめぐる2日間の物語を描き出す。
老舗の花火工場「帯刀煙火店」の次男で、失踪した父親に代わり幻の花火を完成させようと奮闘する帯刀敬太郎役を萩原利久、敬太郎の幼馴染で、地元を離れ東京で将来の道を模索している式森カオル役を古川琴音が担当し、声優初挑戦でW主演となっている。
岡部が演じるのは、敬太郎の父親・帯刀榮太郎。榮太郎は本作の舞台となる帯刀煙火店を花火職人として率いたが、今は消息不明になっているという役。しかし、彼が残した言葉や資材、考え方は時を超えて敬太郎やカオルの運命を大きく変えていくことになるという役どころ。
岡部は「お前は顔はあれやけど、声はけっこうあれやから、そういう仕事あるんちゃうか」と家族・友人に言われてきたそうで、「感情を出そうとすると動きに合わず、動きに合わせようとすると感情が追っつかず難儀することに」と声優としての演技に苦労していると打ち明けた。
また、敬太郎の兄であり、カオルの幼馴染で愛称「チッチ」こと帯刀千太郎役を入野自由が務めることが発表された。
■岡部たかしコメント
お前は顔はあれやけど、声はけっこうあれやから、そういう仕事あるんちゃうか。と、家族や友人たちに言われ続けて早ウン十年。ついに、初めての声優のお仕事が!!したところ、感情を出そうとすると動きに合わず、動きに合わせようとすると感情が追っつかず難儀することに。それやこれらも新鮮で、良い経験をさせていただきました。日本画家でもある四宮監督の美しい色彩。スクリーンで観たらきっと圧倒圧巻だろうな。是非劇場で!
■入野自由コメント
四宮監督初の長編アニメーションに参加できる事を大変光栄に思っています。この作品のオーディションの資料を拝見した時に感じた、作品から漂う空気感に一瞬で心惹かれました。収録はとても大変でしたが、特別な時間でした。
監督の求めるモノを掴み取り、自分から湧き出る表現や感覚、そして、主演であるお二人のお芝居とひたすらに向き合っていた気がします。どんな作品に仕上がっていくのか、僕自身とても楽しみです。他にはない、この作品でしか観られないモノが!感じられないモノが!確かにあります。
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