【競泳】池江璃花子「正直、1番は狙っていなかった」冷静に見る立ち位置 世界選手権代表切符

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2025年03月20日 20:08  日刊スポーツ

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女子100メートルバタフライ決勝 57秒53で2位の池江(撮影・千葉一成)

<競泳:日本選手権>◇第1日◇20日◇東京アクアティクスセンター◇女子100メートルバタフライ決勝



24年パリ五輪代表の池江璃花子(24=横浜ゴム)が、世界選手権(7月、シンガポール)代表に内定した。優勝した平井瑞希(アリーナつきみ野SC)に次ぐ、57秒53で2位。派遣標準記録58秒33を突破し、24年2月の変則開催だったドーハ大会をまたぐ2大会ぶりの代表切符を得た。注力する22日の50メートルバタフライにも弾みをつけ、集大成と位置付ける28年ロサンゼルス五輪へと歩を進めていく。


  ◇  ◇  ◇  


想定通りの結果をつかみ、池江は穏やかにほほ笑んだ。


「正直、1番は狙っていなかったです。絶対に2番を取れる、派遣を切れる自信はあった。レースをすることの楽しさを、直前まで感じられた」


隣のレーンは神奈川・日大藤沢高卒業間際で、伸び盛りの平井。先行される中で代表切符はつかみ「初日でしっかり流れは作れた。半分以上残っていますが、少し気持ちが楽になった」と喜んだ。


昨夏のパリ五輪後も、平穏ではなかった。拠点のオーストラリアで23年秋から師事したマイケル・ボール・コーチが、中国のコーチに転身。戸惑いがある中で準備を進めてきた。今大会は50メートルに照準を合わせており「気持ちの面で50につなげられる、大きな泳ぎができた」と前向きに捉えた。


25年は集大成とする28年五輪への第1歩だ。パリでは100メートル57秒79で準決勝敗退となり「オリンピックのような悔しい結果で終わりたくない」と夏の世界選手権を見据える。現時点での平井との距離感にも「『勝てないものは勝てない』と割り切っている気持ちがちょっとある。平井選手は速いけど、自分のレースをして、どこまでいけるか」と冷静。地に足をつけ、レースを進める。【松本航】

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