
友達が不倫ではないものの道ならぬ恋をしていたら−−。大事な友達だからこそ、窮地に立たされる前にやめさせたいと思う人が多いだろう。だがそれはエゴなのか。
思い切って友達に忠告したら、縁を切られたという投稿が埼玉県の50代女性から寄せられた。「半年ほど前の話です」と友人と絶縁を振り返った。
その友人とはパートで出会い、「出身地も近く、ノリも合う」とすぐに意気投合。職場が変わってからも、10年近く仲良くしてきたそうだ。それが男絡みであっけなく終わるとは、互いに思いもしなかっただろう。(文:天音琴葉)
職場の20代男性たちから「ママと呼ばれている」 それなのに⋯⋯
彼女が正社員の事務員として働く会社には、20代の外国人技能実習生が10人ほどおり、そのうちの男性数人について、
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「かわいがってる。飲みに連れてったりしてる、夜遅くに電話がかかってくる」
と言っていた。そんな彼女はシングルで、年齢は明かされていないが、「23歳の息子と18歳の娘」がいるというから、女性と同じ50代くらいだろうか。
「年も変わらぬ男の子たちにママと呼ばれていると嬉しそうに話してくれました。写真も見せてくれて、母性本能がくすぐられるのかなぁと思っていました」
と微笑ましく思っていた女性。ところが⋯⋯
「ある時、その中の1人の男の子と夜を共にしたと嬉しそうに打ち明けられました」
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彼女が外国人実習生を息子ではなく、男として見ていたことを知ったのだった。「あまりにもびっくりした」という女性は、当時の心境をこう振り返る。
「夜、母親が帰宅しないことを子どもはどう思ってるのかなと思い、『お家は大丈夫だった?』と聞いたことは覚えていますが、あまりにも衝撃の告白で、返事は覚えていません」
衝撃を受けたものの、彼女も外国人実習生もシングルだから、不倫ではない。そう思った女性は、「歳の差は大きくてお互い大人だしね」と温かく見守ることに決めたようだ。
LINEで忠告したら、「あなたはダサすぎる。1000%返信要りません」
すると思いのほか彼女たちの関係は良好なようで、花見や飲み会の写真などが時々送られてきたそう。
だが、「有名人たちの男女関係について、一方があれやこれやと相手を訴えるような話」が世間を賑わせた頃、「これはやばい」と思った女性は彼女のことが急に心配になったようだ。そこでこんなLINEを送ったという。
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「お相手の男の子との関係はどう? 若い子は誰かにそそのかされるかもしれないし、気持ちが変わることもあるだろうし、一応あなたは会社では立場が上だし、お相手があなたに強要されたと言ったら、あなただけじゃなく、会社も訴えられるかもしれないし、外国人技能実習生という立場で来ているわけだから、ややこしくなるかもしれないから、気をつけてね」
女性の主張はもっともだ。だが彼女の意見を聞きながら直接伝えたほうがよかっただろう。すると2、3日後、彼女から返信があった。
「あの子達はとても良い子だから、心配いりません。恋愛に年齢なんて関係ないし、ハラスメントなんて気にしてたら恋愛できないし、そんなしょーもないこと言ってくるあなたはダサすぎる」
友達に対する言葉には思えないが、責められたと勘違いした彼女にとっては、売り言葉に買い言葉だっただろうか。
また、女性がLINEを送ったタイミングも悪かった。彼女の兄が急死したことも、メッセージに書かれていたそうだ。
「兄が急死してとてもつらいから、気持ちを察してほしい。と。そんなこと、そちらから聞かないと知り得ない情報ですよね。そして、つづけて、二度と連絡してこないでください。1000%返信要りません。そんな終わり方でした。私のおせっかいな忠告が、ズバリだったのかもしれませんし、お兄様の死が影響したのかもしれませんが、びっくりしかなく⋯⋯」
その後、LINEをブロックされ彼女とは連絡が取れなくなった。「一方的に文句を言われて、私自身のこともダサいと言われ⋯⋯」と、心にダメージを受けた女性はしばらく通院したそうだ。
だが今となっては、「あの時切っておいてよかったと思っています」と、絶縁に至ったことを後悔していない様子。ブロックしたのは彼女のほうだが、LINEに忠告を送った時点で、縁を切ることになってもいいと思っていた、ということだろうか。
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