
前回からの続き。私はユリ。小学校低学年と幼稚園年少の2人の娘がいます。元保育士ということを主張して、子どもが頑張っているのに余計なひと言を口にする義母。今度は絶対、なにか言われたら黙っていないと私は誓いました。そして次女ミライの運動会当日、予想通りイヤなことを言う義母に、はっきり言い返した私。義母はぎょっとした顔をしていました。私が言い返して、ようやく自分がイヤなことを言っていると気がついたのでしょうか。私自身も、義母の言葉にずっとモヤモヤ、イライラするよりも、その場で言い返してしまった方がすっきりしました。
マリは半年前にピアノを習い始め、初めての発表会を迎えました。地区の会館で開催され、マリが選んだドレスも用意しました。緊張した様子で弾き始めたマリの姿を見ながら、無事に演奏を終えることができるよう祈りました。

私は大人でも緊張する舞台であんなに堂々と歩いてピアノまで行けることが、まずすごい! とマリの頑張りに感動していました。でも、後ろの席の保護者がヒソヒソと「3日で弾ける内容なのにこんな派手なドレス着せているんだね」「本当だよね〜」とクスクスと話している声が聞こえてきたのです! すると……。

後ろにいた2人のマリへの侮辱的な発言。言い返そうとした私よりも先に立ち上がってくれたのは義母でした。そして「あなたたち失礼すぎますよ?」と、冷静に後ろの2人組に注意してくれました。義母の毅然とした態度に私は深く感謝しました。
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さすが義母です。言い返すようになったとはいえ、私なんてまだまだと思いました。それに今までの私からしたら「幼児にそんな高いレベルを求める!?」と思うような発言も、義母なりの愛や教育方針だったのかもしれません。
思い返せば義母の余計なひと言だと思っていた言葉はいつも子どもの成長を促すもので、馬鹿にするような言葉はひとつもありませんでした。娘たちはきっとそれがわかっていたのだと思います。考え方は違っても義母はやっぱりありがたい存在だと思いました。
相手を否定してばかりではいけないな……と考えさせられた出来事でした。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・カヲルーン 編集・横内みか
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