限定公開( 43 )
弁護士で人気ユーチューバーの岡野タケシ氏が26日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。4月期のテレビ東京系ドラマプレミア23「夫よ、死んでくれないか」(4月7日スタート、月曜午後11時6分)のタイトルをめぐり、「自殺教唆」について説明した。
同ドラマをめぐっては、衝撃的なタイトルが放送開始前からSNS上では話題となっており、「夫よ死んでくれないかはさすがにおじさんに石を投げすぎてるだろ、、、」「妻よ、死んでくれないか 世の妻たちよ、震えて眠れ だったら袋叩きで放送中止でしょ」「話題作り狙いにしても付けていいタイトルじゃないと思うんですが…」「『子宮恋愛』とか『夫よ、死んでくれないか』なんてタイトルのドラマが『地上波でこんなの流すなんて』と炎上してるけどそれは多分逆で、今の地上波がああいうのを面白がる層しか観てない廃れかけのメディアなのだと思う」「ドラマのタイトルとしてはキャッチーでアリ『夫よ。死んでくれないか』も観るし『妻よ。死んでくれないか』も観る ギリギリあり」など、さまざまな意見があがっている。
岡野氏は「『夫よ、死んでくれないか』という思いを心の中で抱くのは自由だ。どれだけ過激であっても、それが内心にとどまっている限り、法律は介入しない。しかし、その言葉を実際に相手に投げかけた場合は話が変わる」と切り出し、「もしその言葉がきっかけとなって、相手が自殺を決意し、命を絶ってしまった場合。その状況次第では、自殺教唆罪に問われる可能性が出てくる」とした。
自殺教唆について、「自殺の決意を相手にさせるあらゆる行為を指し、その手段や形式は問われない。実際、過去には、夫が妻に対して不貞を疑い、妻が自殺するかもしれないと予見しながら、暴行や脅迫を繰り返し、結果的に妻が自殺したというケースで、自殺教唆罪の成立が認められた判例もある(広島高裁昭和29年6月30日判決)。たとえ直接的に「死ね」と言わなかったとしても、暴力や精神的圧力によって自殺に追い込んだと判断されれば、教唆として責任を問われることがある」と説明。その上で、「内心の自由と、現実に投げかける言葉や行動とのあいだには、重大な違いがある。『夫よ、死んでくれないか』は、心の中だけに留めておいて欲しい」とつづった。
また、「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏も、岡野氏の投稿を引用し、同ドラマの話題に反応。「『夫よ、死んでくれないか』という自殺教唆にあたるかもしれない番組は許されるけど、顔を赤くした女子が『赤いきつね』を食べると文句言われる日本」と、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 赤いきつね」のショートアニメが一部で物議をかもした一件を引き合いに出し、「『夫、元気で留守がいい』とか多様な表現が許される社会のがいいと思うけどね」とつづった。
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同ドラマは、安達祐実(43)相武紗季(39)磯山さやか(41)がトリプル主演を務める夫婦の愛憎劇。結婚の理想と現実を知り尽くし、人生のリスタートを目指す親友女子3人のノンストップ・マリッジサスペンスとなる。原作は作家・丸山正樹氏の同名小説。
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