「177(天気予報)」が3月末で終了する背景 スマホ世代なら知らない通話料金や由来は?

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2025年03月28日 12:21  ITmedia Mobile

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3月末でサービス終了となる「177」

 東日本電信電話(NTT東日本)と西日本電信電話(NTT西日本)は、2025年3月31日に天気予報サービス「177」を終了する。


【その他の画像】


●177はどのようなサービス?


 177は、時報「117」などと同じく、NTTのいわゆる「3桁番号サービス」に当たる。サービスは1955年1月1日に、“テレホンサービス”の第1号として開始。固定電話などから177番をダイヤルすれば、電話をかけている地域の天気予報を確認できる。


 サービスが開始された当時は、テレビやインターネットが一般に普及していない時代だった。そのため、例えば遠足に行く前に学校の先生や生徒の保護者が天気を確認する際に役立っていた。


 2013年8月30日には、気象庁より発表される「特別警報」に対応。2018年3月には、音声合成技術を活用したことで、よりなめらかな音声で案内できるよう改善された。


●177の由来は語呂合わせ?


 NTT西日本の3桁番号サービス担当者によると、177は「(1)イイ テンキニ (7)ナレ(7)ナレ」の語呂合わせが由来なのだとか。


●通話料金はいくら? 利用料金はかかる? 携帯電話からかけると……


 177の利用に際しては、通話料金が発生する。1案内につき440円の利用料金が発生する104と違い、177は利用料金がかからないが、長電話は禁物だ。


【訂正:2025年3月29日17時55分 初出時、177の通話料について「3分あたり8.8円」と記述していましたが、こちらはドコモ光電話の場合ですので、削除いたしました。おわびして訂正いたします。】


 一方、通話料金が発生しないケースもある。ドコモでは、「eximo ポイ活」「eximo」「irumo」や「ケータイプラン」を契約している場合、国内通話がかけ放題となる「かけ放題オプション」か、5分以内の国内通話が無料になる「5分通話無料オプション」のどちらかを選択でき、177は無料通話の対象となる。


 ドコモが利用者に対し、注釈として案内している一文を確認すると、次のような記述がある。


国内通話無料となる対象通話:ドコモ/他社携帯電話着、固定電話着、光/IP電話着、天気予報(177)、時報(117)、番号案内通話料(104)番号案内料を除く、災害対策伝言ダイヤル(171)


●177はなぜ終了するの?


 スマートフォン全盛の2025年現在となっては、若者を中心にサービスの存在を知らない、あるいは利用したことがない人も多いはず。


 しかし、サービス開始から50年以上も続いた177は、まだテレビやインターネットに気軽にアクセスできない時代においては、大変重宝しただろう。


 NTT東日本とNTT西日本は、サービスを終了する背景に、テレビ、スマートフォン、インターネットなどの普及に伴い、気象情報の確認手段が多様化したことや、固定電話の利用が減少していることを挙げており、177の利用数が大幅に減少していると説明している。


●サービス終了後も当面の間は通話料金が発生


 なお、天気予報サービスが終了した後、契約者回線、公衆電話の電話機などから177をダイヤルした場合、当分の間、サービスが終了した旨のガイダンスが流れ、その間の通話料金が発生するので注意しよう。



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