国会議事堂=東京都千代田区 衆院は7日、国会議員資産公開法に基づき、昨年10月の総選挙で当選した全議員465人の資産を公開した。時事通信の集計によると、1人当たり平均額は2669万円で、過去最少を更新。最多は自民党の麻生太郎元首相(福岡8区)の6億153万円だった。(1万円未満四捨五入)
これまでの最少は、2017年の衆院選を受けて翌年4月2日に公開された分の2892万円。前回21年の衆院選後に5億円超を計上した高木宏寿氏(自民)ら高額資産議員が落選・引退したことや、新人議員の資産が少なかったことが影響したとみられる。
1人当たり平均額のうち、土地と建物を合わせた不動産(固定資産税課税標準額)は1955万円、定期預金や投資信託など金融資産は714万円。これに含まれない借入金の平均は1285万円だった。
平均額を男女別で算出すると、男性2894万円に対し、女性は1460万円となった。
政党別では、自民党が4163万円でトップ。以下、公明党2210万円、日本維新の会1985万円、国民民主党1526万円、立憲民主党1501万円、日本保守党917万円、参政党803万円、共産党691万円、れいわ新選組487万円。衆院の所属議員が1人の社民党は5383万円だった。
資産が1億円以上の議員は22人。麻生氏の他、逢沢一郎氏(自民、岡山1区)も6億円台に達した。一方、資産額として「ゼロ」と報告したのは国民民主の玉木雄一郎代表ら94人で、前回から17人増えた。