精米工場で袋から出される政府備蓄米=3月18日、埼玉県内 江藤拓農林水産相は9日、政府備蓄米を夏までの間、毎月放出すると発表した。21日の週には3回目として10万トンの入札を行う。政府は3月、2回に分けて計21万トンの入札を実施。同月末から一部スーパーの店頭に並び始めたが、価格高騰を抑え込めておらず、2025年産米が出回り始めるまで継続的な放出が必要と判断した。官邸で石破茂首相と面会後、記者団に明らかにした。
江藤氏は今後の追加放出は7月まで計4回で、3回目は今月23〜25日ごろを想定していると説明した。5月以降の放出量は状況を見て判断する。江藤氏は「流通の世界でコメが足りないという状況は、備蓄米の放出で解消する」と強調した。